山形県は新年度、出産前の妊婦や育児中の母親らからの相談を受け付ける「かかりつけ保育園事業」を展開する。地域に根ざした子育て支援を強化することで、出産や育児についての悩みや不安を解消することが狙い。担当者は「育児の負担を少しでも解消し、少子化対策につなげたい」と話している。 県内の保育所5カ所程度をモデル保育所として「かかりつけ保育園」に指定。近隣の妊婦や母親らに登録してもらい、それぞれの保育所で相談を受ける。保育所で開催する育児体験教室や相談体制強化に伴う経費は県が負担する。 核家族化やコミュニティーの希薄化などに伴い、身近に育児の相談ができる人が少なくなり、子育ての知識が不足しがちな現状を打開するため、保育所を地域の子育て支援の拠点にする。日常的に保育士と話ができる環境をつくり、きめ細かい相談体制を整備して不安や悩みの解消に努める。 出産前の妊婦も対象にすることで、保育士や先輩ママ