石橋女流四段の対局再延期に 石橋女流四段の対局再延期について説明する谷川会長 日本将棋連盟は16日、東京・渋谷区の将棋会館で会見を行い、17日に延期されていた大和証券杯女流最強戦2回戦の日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属・石橋女流四段(32、LPSA代表理事)と連盟所属の中村真梨花女流二段(25)の対局を、24日に再延期すると発表した。1月に他の棋戦契約を一方的に解除し、対局を放棄をした石橋女流四段の行為について、LPSA側に謝罪を求めるための措置と説明している。 一連の騒動は先月29日に勃発した。LPSAは、独自に認定した新人女流プロを、棋戦「マイナビ女子オープン」(連盟、LPSA、株式会社マイナビが共同主催)にプロとして出場させるよう連盟側に求めたものの折り合わなかった。その後、マイナビが来期の主催を連盟との2者にすると通知したため、LPSAは同棋戦の今期契約を途中解除。代表理事であ
奇人・変人・超人は「主に私」…加藤一二三さん著「将棋名人血風録」 名人について語った加藤一二三九段 今年で誕生から400年を迎えた将棋の「名人」制度。現役生活58年の元名人・加藤一二三九段(72)がつづった「将棋名人血風録」(角川書店、780円)は、ファン以外も楽しめる一冊だ。加藤は、副題の「奇人・変人・超人」を「主に私です」と明かす。 インタビュー時、録音のICレコーダーを準備していると、加藤がひと言。「あれあれ? 取材は1時間くらいですよね? 普通は全部覚えますよ、うふふふ」。名人になる人は、やはり違う。 加藤は、1935年に世襲制から実力制へ移行された後、誕生した12人の名人の全員(自らを除く)と対局した経験を持つ。「最強は…羽生(善治)さんかな。他の人と比べ『これは歯が立たない』と感じる時がありました」。大山康晴―升田幸三の死闘、同世代の中原誠の強さ、先月まで行われた今年の名人戦で
佑ちゃんと早実同窓生・中村太地六段、羽生に挑戦 6日に開幕する将棋の第83期棋聖戦5番勝負で、第一人者の羽生善治棋聖(41)に若手成長株の中村太地六段(24)が挑戦する。羽生に憧れ、羽生を輩出した将棋道場の門を叩いた若武者。日本ハム・斎藤佑樹投手(24)の早実時代の同窓生でもある男は、初めてのタイトル戦を前に「いつかは僕も斎藤君のように輝くことができたら」と語った。 さわやかなルックスとモデル体形。同窓のヒーローと同じように「王子」の名を冠して違和感のない中村は、控えめに語る。「憧れのタイトル戦で憧れの羽生先生と指せる。特別な思いです。面白くする使命感はあります」。棋界最高峰に真っ向から挑む。 今、将棋界で最も勢いのある棋士だ。昨年度の勝率・851(40勝7敗)は、1967年の中原誠十六世名人(64)の・855に次ぐ歴代2位。順位戦C級2組は10戦全勝で昇級。棋聖戦は1次予選からの参加なが
棋士の夢破れた男が描いた「天才」「才能」…橋本長道著「サラの柔らかな香車」 自著を将棋盤に見立てて扇子をパチッ。元奨励会員の橋本長道さん 第24回小説すばる新人賞を受賞した橋本長道さん(27)の「サラの柔らかな香車」(集英社・1260円)は、将棋を題材とし、今月15日に里見香奈女流名人の3連覇で幕を閉じたばかりの、報知新聞社主催棋戦「女流名人位戦」も登場する小説だ。かつて棋士養成機関「奨励会」に属しながら夢を断たれた男が、小説という新たな舞台で繰り出した一手とは。 かつて棋士を目指した新人作家は、女流名人位戦(作中では「女流名人戦」)でV3を飾った里見の強さを「微差で複雑な中終盤を駆け抜ける確かな脚力」と評す。将棋に対する橋本さんの思いは、本書の行間にもあふれ出ている。 謎の美少女、不動のスター、天才小学生。3人の女流棋士の群像から「天才とは何か」「才能とは何か」を問い掛ける作品。「モデル
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