コンピュータ将棋ソフト「GPS将棋」は2013年4月、5つの将棋ソフトと5人の現役プロ棋士が対戦した「電王戦」の第2回大会最終戦で、三浦弘行八段を破った。この勝利で将棋ソフト側は対戦成績を3勝1敗1引き分けとし、団体戦の勝利を決めた。 GPSは「ゲームプログラミングセミナー」の略。同セミナーは東京大学大学院総合文化研究科の教員と学生が開催しており、このメンバーたちがGPS将棋を開発した。GPS将棋は他の4つのソフトと同様に、22回世界コンピュータ将棋選手権(2012年開催)で好成績を収め、電王戦に出場することになった。 GPS将棋を中心になって開発した、金子知適東京大学総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系准教授は、思考ゲームを題材とした人工知能の応用に力を入れる研究者だ。 金子氏は勝因を「先の展開を読む探索能力や局面の形勢判断をする評価関数、そして多くのコンピュータをつなげて計算力
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