無意識もしくは衝動的に髪の毛を抜くことで起きる「抜毛癖」。京都大学医学部特定准教授で皮膚科医の大塚篤司医師は、受験生時代に過度のストレスで髪の毛を抜く癖がつき、一時ハゲるまで抜くこともあったそうです。その癖を直すために大塚医師が実践した具体的な行動を紹介します。 * * * 私は高校時代、思春期をこじらせ勉強もせずに遊んでばかりいました。成績はみるみる下降し、あっという間におちこぼれました。高校3年の夏に受けたセンター試験の模試はひどいもので800点満点中300点台。 私の家は医者家系ではないのですが、自分が小児ぜんそくだったこともあり将来は医者になりたいと思っていました。高校3年のとき、父親が大けがをしたことがきっかけに「やる気スイッチ」が入りました。毎日猛烈に勉強しました。眠気に負けないように手の甲に針を刺して勉強をした日もあります。 自分を極限まで追い込んで勉強、と言えばかっ