資生堂は、女性活躍推進の一環として、子育てを理由とした短時間勤務中の美容職社員に遅番や土日勤務を求める働き方改革を始めた。これまで「子育て中の女性に優しい会社」という印象が強かった資生堂の新しい施策はNHKでも取り上げられ、一部からは「時短勤務者に冷たいのではないか」との声も上がり、「資生堂ショック」と話題になっている。 日本をはじめ各国の女性活躍推進の取り組みについて詳しい日本女子大学人間社会学部教授の大沢真知子さんは、「資生堂ショックは、日本が時代の転換点を迎えていることを示す重要な変化」と指摘する。女性が仕事と家庭を両立させて活躍する社会の実現のためには、家庭での男性の家事・育児の分担、長時間労働の是正、さらには働くお母さんを支える社会のインフラ作りが欠かせないという。