「僕は中学2年生のときに家庭で事件を起こして、家を出て、路上生活もしてたし、学校にも長く行かないという時期があったんです。自分自身が、非行とか不登校といった社会課題の当事者だったから、そのとき「社会の構造」みたいなものを強く感じたんです。当事者は当事者としか仲良くならない。僕もそうだった」 東大教養学部で2014年度冬学期まで行われ、学生の人気を集めた全学体験ゼミ「ソーシャルビジネスのためのチームビルディング」。このゼミで学生を指導したのは、ゼミの開始当時24歳という若さだった安部敏樹さんだ。安部さんは「一般社団法人リディラバ」の代表として、「社会の無関心を打破する」を理念に、スタディツアーという手法で社会課題に取り組んできた。 インタビュー第1回では、 ・安部さんがリディラバを通して何を変えようとしているのか ・社会課題の解決にはどのような壁があるのか ・社会課題のビジネスチャンスとして