台北入り3日目。 早朝5時20分出発。 ロケバスは台北を出て1時間ほどで、北の海岸線に出た。 ロケ地は「三芝海岸」。 だが、雨で視界が悪く、辺りの様子がいまひとつ把握できない。 朝、到着すると、簡易待合室に「ロケ弁」が用意されていた。 初めてみる台湾の握り飯。それは細長い形状の粽(ちまき)に近いものだった。 珍しかったので一ついただき、カバンに忍ばせた。 まず現場では、スタッフに一枚のメモを手渡した。 私が火あぶりにされる場面で唱えたいと、「祈りの言葉」を原作から抜き出してきたのだ。 しばらくして、別の場面の台詞にある「祈りの言葉」のコピーが配布された。私はそれも覚えるようメモしたが、自分自身で原作から抜粋した〝祈りの言葉〟も走り書きした。 そして、いよいよメイク開始。 細かいメッシュ網に一本ずつ白髪混じりの髪が植え付けられたかつらを被る。これはとても軽くて楽だった。生え際もとてもリアルに
いよいよ1月21日から公開されるマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 サイレンス』。なんと、私もちらりと出演させていただいた。 情報解禁を受けた昨年末から、あちこちに『沈黙』や『Silence』という文字を見つけるたびにニンマリしている。 テーブルの雑誌表紙に『Since』の文字を見つけ「あ、Silence!」と見間違うほど。家族には「大丈夫?」と笑われている。 キリシタン弾圧の渦中の江戸時代初期の長崎。 『沈黙 サイレンス』は、ポルトガル司祭ロドリゴが、拷問に屈し棄教したとされるフェレイラ教父を探しに「キチジロー」という名の日本人漁夫とともに密入国するも、結局役人に捕らわれ、自身も「転ぶ(棄教)」ことを強いられ、信仰と沈黙したままの神という存在の疑念に板ばさみになってゆくという、日本の特性とキリスト教という神学的な主題を扱った、史実に基づいた遠藤周作の小説を映画化したものだ。 大袈裟だと思
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