ユーザーの反応を見ながらどんどん作り込んでいくという、プロトタイピング手法がWebサイト構築でもソフトウェア設計でも主流のようですが、ちょっと安易なプロトタイピングが多すぎると思ったことはありませんか? 確かに中途段階での評価を素早く反映して、製品に作り込んでいくことができるというプロトタイピングは、ユーザーにとってより良いものができる可能性が高い設計手法といえます。ですが、それもプロトタイピングのスパイラル(実装→評価→修正〜)に入る前に、やるべきことを適切に行っていればこそという前提が忘れられているように思えます。 そもそもプロトタイピング手法というのはスパイラルをまわすことで品質を作り込んでいく手法ですから、途中の変更をもともと織り込み済みの設計手法です。そうはいっても、中途段階での根本的なロジックの変更には弱いことが見過ごされているように思えるのです。まあ根本的なロジック変更に対応