「誰でも知っているとおり、長く働いたからといって仕事がはかどるとはかぎらない」。 この科学技術全盛ともいえる21世紀に、僕らはいまだ科学的にみたら不合理だらけな仕事や生活をし、社会や環境のデザインをしてしまっている。 そんな考えが、最近僕自身のなかで徐々に否定しがたく明らかになってきて唖然としている。 自分たちがこれからも健やかに生きる環境というものを、最近の科学の研究結果を参照して考えてみた場合そう思うのだ。 僕らは健やかに生きる環境というものをもっと科学的にみてデザインし直さないといけないと。 サバンナに生まれた種にとってのブラックな労働環境例えば、この『サピエンス異変』。 この本では、腰痛や2型糖尿病のような現代人だけがかかる病気の要因を作っているのが、何百万年も前にサバンナに生まれ、狩猟のために歩き回る生活に適応するよう進化した人間の身体が、1日15時間を超える時間をじっと座ってい
![サピエンス異変/ヴァイバー・クリガン=リード|棚橋弘季 Hiroki Tanahashi](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ea163e4cb9ff63c003d3b05d63eda74ca594ba29/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F10151530%2Frectangle_large_type_2_9f8d1d574cded7ca6403dbe8e9ac6142.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)