なぜ、同じ研究室に通う学生が2人も命を絶ったのか。身内を庇い、不祥事を揉み消す生物資源科学部の恥部。 -- 日本大学・生物資源科学部獣医学科の「医動物学研究室」に通う学部生と大学院生が、過去4年間に2人も自殺していたことが本誌の調べでわかった。研究室の担当教授はいずれも同じ人物だった。2人の遺族は「自殺の背景に教授のいじめがあった」と話しているが、生物資源科学部側は本誌の取材を拒み、事実確認にすら応じていない。 「教授からは、いまだにお悔やみも謝罪の手紙もありません。亡くなった後、一度、教授から自宅に電話があり、そのとき妻が『息子と行き違いがあったのですね?』と聞くと、教授は『ハイ…』と認めておられた。なぜこういうことになったのか、教育者としてご自分に何が欠けているのかを反省していただき、『すみません』の一言をいただければ、私どもはそれで十分なのです。息子は後1年で博士号が取れるとこ