8月18日のNHK「ニュース7」で、自らの貧困を訴える高校生女子の暮らしぶりが紹介された。画面には、イラスト用ペンセットが映り込んでおり、ネットでは参考価格約2万円とする買い物サイトの画像が掲載された。まもなく本人のツイッターアカウントが特定され、友人と時に千円ランチを楽しんでいること・約1万円のコンサートチケットを購入していたことなどから、「本当は貧困ではないのでは?」という疑念がネットに広がった。参議院議員・片山さつき氏も、ツイッターで「高校生の消費ぶりには節約の余地があるはず」という内容の発言をした。高校生は、ネットに実名・住まい・学校生活などを“晒され”、多数の非難・冷笑・嘲笑を浴びせられる憂き目を見た。 貧困の中で、人間はどのように自分と家族の生活の形を作っていくのだろうか? 高校生の家庭は生活保護世帯ではないが、生活保護世帯を手がかりに、貧困と生活の関係を浮かび上がらせてみたい