【布施(1)】 『布施』とは仏教の言葉で「親切」のことです。 昔のインドの言葉では「ダーナ」といい、 漢字を当てて「檀那(ダンナ)」と書くこともあります。 「うちのダンナ、休日はごろごろしてばかりで」 と妻から言われる夫ですが、 本来「ダンナ」とは「与える人」のことなのですから、 妻や子供に幸せを与える立場を担う夫に、尊重の意を表した言葉です。 それに対し、子供のことを「ガキ」と呼ぶのは、仏教の『餓鬼』からきます。 「ほしい」「ほしい」と目の色変える餓えた鬼のように、 自分のことしか考えていないのが『餓鬼』です。 子供は自分が泣きたい時は泣く、自分が笑いたい時は笑う、 周りがそれをどう思うか、までは考えられません。 自分のことしか考えていないので、子供のことを「ガキ」というのです。 「お前はいくつになってもガキだなぁ」とは、 年齢は重ねてはいても、人のことを考えられずに、 自分のことしか頭