作曲者 : YASHIRO, Akio (矢代秋雄) 1929-1976 日本 曲名 : ヴァイオリン・ソナタ (1946) 演奏者 : 田中千香士(vn), 藤井一興(pf) CD番号 : Camerata/28CM-612 このCDが今も手にはいるのかどうかは知らないが、長くNHK交響楽団のコンマスを務め、東京芸大の先生であったこの御大が亡くなられたとの報に接し、音楽を聞き始めた頃、テレビの画面で演奏される彼の姿を何度となく見た記憶とともに、今懐かしく思い出している。 矢代秋雄氏は、夭逝が惜しまれる天才であるが、その彼が17才の頃に書き上げた作品を、田中千香士氏のヴァイオリンで聞き、昭和がいよいよ遠くなっていくことを実感している。 この曲が出来た頃、田中千香士氏はまだ世に出ていなかった。この曲が書かれた翌年に田中千香士氏のお姉さんの田中希代子氏が音コンで入選となったのだった。 戦後ま