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ブックマーク / jurassic.exblog.jp (41)

  • 新版 古楽のすすめ | おやぢの部屋2

    金澤正剛著 音楽の友社刊 ISBN978-4-276-37105-7 前回「ア・カペラ」の当の意味、などということを書いたら、なんと、そのお墨付きみたいなことが書かれてあるが出たばかりでした。世の中、狭いものです(ちょっと意味が違う?)。それは、1996年に刊行された金澤正剛さんの名著「古楽のすすめ」の新装版です。お相撲さん向けのではありません(それは「賭博のすすめ」)。その中で、この「ア・カペラ」に用いられている「カペラ(=教会、礼拝堂)」という言葉は、一般名詞ではなく、ヴァティカンのシスティナ礼拝堂という特定の場所を示す言葉であったことを知らされるのです。そこでは、一切の楽器演奏は許されなかったのだそうですね。まさに「目から鱗」とはこんなことを言うのでしょう。 その他にも、「シャープとフラット」、あるいは「ナチュラル」の起源についても、今まで漠然と分かっていたつもりのものがいとも

    新版 古楽のすすめ | おやぢの部屋2
  • 新しい音を恐れるな 現代音楽、複数の肖像 | おやぢの部屋2

    インゴ・メッツマッハー著 小山田豊訳 春秋社刊 ISBN978-4-393-93547-7 先日ご紹介したメシアンの「アッシジの聖フランチェスコ」のDVDで小気味よい指揮ぶりを披露していたメッツマッハーが、2005年にこんなを書いていました(やってまったー)。つい最近出た、その日語訳です。 キャリアの出発点が「アンサンブル・モデルン」のピアニストだったということで、指揮者としての彼の名前は、それこそ「現代音楽」のスペシャリストとして、一部の人にはよく知られています。そんな彼が、自分の体験を通して、「現代音楽」について語ったものが、このです。しかし、それは決して教条的な解説書ではなく、彼が当に好きな音楽についていとも楽しげに「こんなのがあるから、聴いてごらん」と言っているような親しみやすさが、いたるところからにじみ出してくるものでした。 それは、彼自身の体験によって裏打ちされているも

    新しい音を恐れるな 現代音楽、複数の肖像 | おやぢの部屋2
  • MONO=POLI | おやぢの部屋2

    松平敬(Voc) ENZO/EZCD-10006 山下達郎でお馴染みの「一人アカペラ」、多重録音によってたった一人でコーラスの全てのパートを録音し、あたかも大人数の合唱団のように聴かせる「ワザ」ですね。福島県の名産ではありません(それは「アカベコ」)。そんな手法で制作された曲ばかりを集めたアルバム「オン・ザ・ストリート・コーナー」は、まさに感動的なほどの完成度を誇っています。なにしろ、歌っているのは達郎だけなのですから、音色は完全に統一されていますし、曲に対する表現だってどの声部の人も全く同じものなのですから、きれいに「ハモる」のは当たり前のことなのでしょう。もちろん、それを支える技術的な問題は、彼の場合は長い時間をかけて蓄積されたノウハウによって、殆ど解決されているはずです。単にクロック通りのテンポではなく、微妙に伸び縮みするルバートまでも、きちんと表現できるようになっているのですからね

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  • クラシック音楽は「ミステリー」である | おやぢの部屋2

    吉松隆著 講談社刊(講談社+α新書) ISBN978-4-06-272625-2 「クラシック」+「ミステリー」というタイトルだと、なんだかNHKの「名曲探偵アマデウス」を連想させられますね。もっとも、あちらは「ミステリー」とは名ばかり、実体は「謎解き」に名を借りた単なる「アナリーゼ」ですがね。それに無理矢理こじつけた「ドラマ」が、とことんチープ。そんな強引さが意味もなく笑いを誘うから不思議です。 いやしくも作曲家である吉松隆さんが書いたこんな扇情的なタイトルのは、「笑い」という点では「名曲探偵」にもひけをとらないものでした。なんたって、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」を「ミステリー」に仕立てているのですからね。「ドン・ジョヴァンニは誰に殺されたか」という、この名作オペラをいわば「殺人事件」見立てた「読み替え」は、しかし、読者の知的好奇心を満足させるだけの周到な「格推理」作品に仕上

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  • ピアニストという蛮族がいる | おやぢの部屋2

    中村紘子著 中央公論新社刊(中公文庫) ISBN978-4-12-205242-0 中村紘子さんが20年近く前に文藝春秋社から出版したこの単行は、そのすぐ後には同じ出版社から文庫となって登場、中村さんの他の著作同様、音楽関係者だけではない広い読者層を獲得している書物となっています。昨年デビュー50周年を迎えたという記念の年に便乗したのでしょうか、今回別の出版社から新たに文庫として再登場しました。 さまざまなピアニストの、ほとんど評伝と言っていい詳細な描写によって埋め尽くされているこのは、中村さんの「物書き」としての卓越した技量を余すところなく世に知らしめるものです。ほんと、天は彼女にピアノを演奏する能力と文章を書く能力の両方を最大限にお与えになったのですね。おっと、もう一つ、まさに城を傾けるほどの美貌までお与えになっているのは、ご存じの通りです。いやあ、もはやとっくに還暦などは過ぎて

    ピアニストという蛮族がいる | おやぢの部屋2
    hrkntr
    hrkntr 2010/02/02
    久野久のこと。単行本で読んだけど、手元にないので買うかな。
  • XENAKIS/Pléiades | おやぢの部屋2

    Les Percussiones de Strasbourg DENON/COCO-73059 お馴染み「クレスト」シリーズの最新リリース分の中にあった、1988年録音のクセナキスです。ストラスブール・パーカッション・アンサンブルが来日したときに、浦安文化会館でセッション録音されたものですね。その翌年にCDがリリースされましたが、それから20年経ってやっと再発となりました。ただ、89年に出た時には、その時に世界初演された石井真木の「マリンバと6人の打楽器奏者のためのコンチェルタンテ」という、安部圭子のマリンバがフィーチャーされた作品がカップリングされていたのですが、今回はそれがなくなっています。なにか、契約上の問題でもあったのでしょうか。お陰で、たった43分で1枚のCDが終わってしまいますから、退屈することはありません(もちろん、イヤミです)。 1979年に、このグループのために作られた「

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  • DVORAK/Requiem | おやぢの部屋2

    Lisa Milne(Sop), Karen Cargill(MS) Peter Auty(Ten), Peter Rose(Bas) Neeme Järvi/ London Philharmonic Orchestra and Choir LPO/LPO-0042 2005年からスタートしたロンドン・フィルの自主レーベルLPO、古い録音や新しい録音をとりまぜてどんどんリリースを重ねていますね。これは2009年の2月のコンサートを録音した、ごく新しいものです。重鎮ヤルヴィが取り上げた曲目はドヴォルジャークの「レクイエム」、なんとも渋い、というか、珍しい曲を選んだものです。なにしろ、1932年にトマス・ビーチャムによって創設されて以来、このオーケストラがこの曲を演奏するのは今回が初めてだ、というのですからね。初演はイギリスで行われた曲だというのに、なんと言うことでしょう。 確かに、数ある「レ

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  • 世界の指揮者名鑑866 | おやぢの部屋2

    音楽之友社刊(音友ムック) ISBN978-4-276-96193-7 世界のオーケストラの中での国境を越えた人事異動は、今では日常茶飯事、今までオランダのオーケストラの指揮者だったイタリア人が突然ドイツのオケに「転勤」することなどは珍しくもなんともありません。指揮者に限らず、腕の立つ首席奏者なども各地で引っ張りだこ、アメリカの2つのメジャー・オーケストラで同時に首席フルーティストを務めている、などというフランス人まで現れています。 そんな激動の時代ですから、指揮者やオーケストラのデータなどはすぐに古くなってしまいます。今まであったものは2002年に発行されたものですから、もはや使い物にはならなくなってしまった頃に、やっと先日のオーケストラ編に続いて新しい指揮者編が登場しました。 オーケストラ同様、紹介されている指揮者の人数が2002年版の「500」から「866」と大幅に増えているのが、ま

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  • 山口百恵 伝説から神話へ | おやぢの部屋2

    山口百恵 SONY/MHBL 117(DVD) 1980年と言いますから、今から30年近くも前のコンサートのライブビデオです。もちろん、今までさまざまなフォーマットで出ていたものなのですが、DVDになってからの何回目かのリリースがつい最近のことだったので、ちゃっかり「おやぢ」の仲間入りです。 山口百恵が引退したのはついこの間のことのように思っていましたが、あれからもう30年も経っていたのですね。その年月がいかに長いものであるかは、このDVDに収録されているコンサートの機材などを確認するだけで分かることでしょう。武道館という広い場所で行われたにしては、ステージの規模はいかにもこぢんまりとした感じです。オーロラビジョンもありませんから、客席には大きな双眼鏡を持った人がたくさんいますね。 PAの機材も、マイクはワイヤード、もちろんイヤモニターなんかもありません。ですから、当然フォールドアウトのモ

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    hrkntr
    hrkntr 2009/10/25
    これは見たい。
  • ゆめのよる | おやぢの部屋2

    波多野睦美(MS) 高橋悠治(Pf) AVEX/AVCL-25475 このCDでの波多野さんの「肩書き」は「メゾソプラノ」、ムチなんかが好きなのでしょうね(それは「マゾソプラノ」)。しかし、そんな「クラシック」っぽい呼ばれ方など邪魔になってしまうほどに、彼女の声は、古楽から現代曲、さらにはポップスまでと幅広いレパートリーに対応できるものです。そういえば、かつてつのだ☆ひろ、ではなくて、つのだたかしのバンドと共演したアルバムでは「ボーカル」というクレジットになっていましたね。そう、彼女の声はまさにそんな風に呼ばれるのがもっとも適しているような、時代やジャンルには特定されないしなやかさを持っています。 今回のアルバムでは高橋悠治と共演しています。もちろん悠治の作品も歌っていますが、メインはモンポウやプーランク、ブーランジェ、そしてサティといった人たちの作ったフランス語の「歌曲」です。そこで歌わ

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  • BERNSTEIN/Mass | おやぢの部屋2

    Randall Scarlata(Celebrant) Kristjan Yärvi/ Tonkünstler-Orchester CHANDOS/CHSA 5070(hybrid SACD) Jubilant Sykes(Celebrant) Marin Alsop/ Baltimore Symphony Orchestra NAXOS/8.559622-23 バーンスタインが1971年に作った「ミサ」は、作曲者自身が演奏したものが長い間唯一の録音でした。しかし、それから30年以上も経った頃、2003年にケント・ナガノがドイツのオーケストラを使ってこの曲を録音してからは、なぜか相次いで新しい録音が現れるようになりました。まず、今年になって市場に出てきたのは、2006年にクリスティアン・ヤルヴィによって録音されたCHANDOS盤です。 この曲の編成はかなり巨大です。声楽陣は、「司祭」と呼ば

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  • 世界の10大オーケストラ | おやぢの部屋2

    中川右介著 幻冬舎刊(幻冬舎新書134) ISBN978-4-344-98134-8 新書版で1300円(+税)もしたので、最近の出版界はこれほどまでに強気の価格設定がまかり通っているのか、と驚いたのですが、現物を見たら511ページ、まるで辞書のような分厚く重たい装丁だったので納得です。確かに世界を代表する10のオーケストラのそれぞれの歴史をつぶさに綴ったものが集められているのですから、これだけ膨大なページ数になるのも当然のことでしょう。 その「10」のオーケストラを選ぶにあたっては、おそらく今の時代何を基準にするかについて悩むことが多いはずです。以前ご紹介した書籍でも、なんとも納得のいかないトップ10でしたし、そもそもこの時代にすべての人を満足させる選定基準などあるわけがありません。その件に関しては著者も大いに悩んだようで、巻頭に6ページを割いて「言い訳」を寄せています。「なぜフィルハー

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  • のだめカンタービレ22巻 | おやぢの部屋2

    もうほとんどその存在すらも忘れかけられていた「のだめ」の最新刊、第22巻が発売になりました。この前の「21巻」が出たのが8月11日でしたから、当にちょうど1年、間が空いたことになります。 正直、1年もお目にかかっていないと、今までの話などはすっかり忘れてしまっています。ですから、読み始めるなりいきなりミルヒーとコンチェルトなんてことになっていたので、いったいこの1年の間になにがあったのかと思ってしまいましたよ。千秋との関係もなんかおかしいし、やはり前の話をもう1度読まねば、と読みかえしてみて、やっとそのつながりが分かりました。のだめは逆プロポーズしていたんですね。それに対して、千秋はいとも間抜けな対応をしていたと。 それはともかく、そのコンチェルトが行われたコンサートの描写は、いつもながらのリアリティあふれるものでした。ただ、以前、これだけの力が込められたシーンではしっかり「音」が聞こえ

    のだめカンタービレ22巻 | おやぢの部屋2
  • BEETHOVEN/Symphony No.6 | おやぢの部屋2

    Herbert von Karajan/ Berliner Philharmoniker TESTAMENT/JSBT 8452 このサイトには、フルーティストのジェームズ・ゴールウェイがソリストになる前に、オーケストラのメンバーとして演奏している録音を集めたリストがあります。データはKさんというマニアの方が長年かかって収集したもの、おそらく、世界中捜してもこれだけ充実したリストはないはずです。なにしろ、海賊盤は言うに及ばず、放送を録音したテープなども網羅されているのですからね。肝心の「ゴールウェイが吹いている」という点も、何度も聴いて確認してあります。ただ、彼の音は非常に分かりやすいので長いソロなどがあれば間違いなく特定できますが、ほんの一瞬の出番では判断が困難な場合もあり、時折「削除して欲しい」といったような連絡が入って、リストから消すようなケースもないわけではありません。「Incom

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  • The Ring Goes Swing | おやぢの部屋2

    Ben Lierhouse(Producer) Jörg Achim Keller/ hr-Bigband GATEWAY 4M/3105-2 だいぶ前に「Parsifal Goes la Habana」というワーグナーとラテン・ジャズを融合させたアルバムを発表したベン・リーハウスのプロジェクトの最新アルバムです。あれから「ハーレム版」とか「フラメンコ版」などを制作、幅広い可能性を模索してきた彼らは、ここでは重厚に「スウィング」で迫ります。「Ring」と「Swing」で韻を踏んでいるところなど、まさにおやぢ好み。 演奏している「hr-Bigband」というのは、「hr(Hessischer Rundfunk)」、つまりフランクフルトにあるヘッセン放送協会所属のジャズ・バンドです。有名なフランクフルト放送交響楽団(正式名称は「hr-Sinfonieorchester」)も、この放送局の所属の

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  • 「マエストロ、それはムリですよ…」~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~ | おやぢの部屋2

    松井信幸取材・構成 飯森範親監修 ヤマハミュージックメディア刊 ISBN978-4-636-84653-9 だいぶ前のことですが、人気番組「トリビアの泉」にクラシックのオーケストラが出演したことがありました。その時のトリビアは「クラシック音楽には楽譜に『指揮者が倒れる』という指示が書かれた曲がある」というものです。その映像にあらわれたのが、飯森範親さんが指揮をした山形交響楽団でした。それは、カーゲルの「フィナーレ」という曲。確かに演奏の途中でオーケストラを指揮していた飯森さんは胸をかきむしってもだえ始めたかと思うと、譜面台をひっくり返して指揮台から倒れ落ちる、というパフォーマンスを演じていました。そのまま動かなくなってしまったので、担架に乗せられて運ばれていくという「オチ」まで付いていましたね。「現代音楽」ではこのぐらいの「演出」は別に珍しいものではありませんが、山形という、はっきり言って

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    hrkntr 2009/07/06
    これは気になる。
  • MENDELSSOHN/The Complete Masterpieces | おやぢの部屋2

    Various Artists SONY MUSIC/88697 42072 2 いよいよ、メンデルスゾーンの生誕200年記念の年に突入しました。すでに数年前から、この年に向けて進行していたプロジェクトなどもあったわけですから、今年はさぞや盛り上がることでしょう。 そんな中で多くの記念アイテムもリリースされることになるのでしょうが、これはメジャー・レーベル「ソニー・ミュージック」から出た30枚組でありながら4000円程度という破格の値段のボックスセットです。「コンプリート」というタイトルですので、「全集」か?と思うかもしれませんが、そのあとに続くのが「マスターワークス」、日語だと「全名曲集」という微妙な言い方がおかしいですね。事実、声楽関係にはあまり「名曲」がなかったようで、オペラは1曲も収められてはいません。 ところで、このボックスをリリースしたところは、以前プッチーニの全オペラボック

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    hrkntr 2009/01/25
    メンデルスゾーンBOX。
  • クラシック新定番100人100曲 | おやぢの部屋2

    林田直樹著 アスキー・メディアワークス刊(アスキー新書 089) ISBN978-4-04-867512-3 先日テレビを見ていたら、「クラシック」の番組にゲストで出演していたのが、「クラシック」の愛好家であるというさる著名人でした。しかし、その方の興味の対象はもっぱら「ブルーノ・ワルター」あたりで止まってしまっているようで、その番組のテーマである「ダニエル・バレンボイム」などという人の名前は聞いたこともないというのには驚いてしまいました。おそらく、その方にとっての「クラシック」とは、そのワルターがレパートリーとしていたいわゆる「古典派」や「ロマン派」の音楽がすべてなのでしょうね。その方の中では、「古楽」や「現代音楽」といったものは、「クラシック」とは全く別の範疇の音楽であるに違いありません。もちろん、ワルターにとってマーラーがバリバリの「現代音楽」であったことなど、彼には思い及ばないはず

    クラシック新定番100人100曲 | おやぢの部屋2
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    hrkntr 2009/01/10
    立ち読みしたら、面白そうだった。
  • BARTÓK/Bluebeard's Castle | おやぢの部屋2

    Katalin Szendrényi(Sop) Falk Struckmann(Bar) Eliahu Inbal/ Radio-Sinfonie-Orchestre Frankfurt DENON/COCO-70998 まだまだ「クレスト1000」は続きます。今回は1992年録音の「青ひげ」です。シュトラウスではありません(それは「青だに」?)。最初に発売されたのは1994年ですが、その時のマスターをそのまま使っているのでしょう、今のCDにはまず見ることの出来ない「インデックス・ナンバー」が付けられています。CDが出来た当初は、普通に頭出しに使う「トラック・ナンバー」の他に、そのトラックをさらに細分化するための「インデックス・ナンバー」というものが付けられていたということを知っている人は、おそらくかなり少なくなってしまったはずです。現在ではそんなものが付いたCDはまず見あたりませんし、そ

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    hrkntr 2008/12/29
    青ひげ公は演奏会形式で観たことあり。これも買うかな。
  • オーケストラの経営学 | おやぢの部屋2

    大木裕子著 東洋経済新報社刊 ISBN978-4-492-50188-7 オーケストラも「企業」である以上、健全な「経営」を目指すためには、一般社会のやり方にのっとった戦略が必要である、という論調には、何度となくお目にかかっていたはずです。ところが、このではその全く逆の立場に立った論理が繰り広げられています。企業として、オーケストラという組織に学ぶべきことはないのか、という、ちょっと今までには見られなかった視点は、確かに新鮮です。 そんなユニークな発想は、著者の経歴を見れば納得が出来ます。彼女はそもそもは音大(しかも藝大!)を出たプロのヴィオラ奏者、プロのオーケストラの団員を経てフリーの奏者になった後、経営学を修めて大学の先生になった、という興味ある道をたどった方だったのです。 そんな彼女が著したこのは、間違いなく「企業」のサイドの人に読まれることを想定して書かれているものです。したが

    オーケストラの経営学 | おやぢの部屋2