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ブックマーク / hr-inoue.net (4)

  • 雑科学ノート - 微細加工の話 -

    最近、新聞などで「ナノテク」という言葉を目にしない日はほとんどありません。現実にはナノメーター(nm = 10-9m)までは行かないマイクロメーター(μm = 10-6m)レベルのものもありますが、とにかく小さい物を扱う技術は花盛りです。かつて「大きいことはいいことだ」というフレーズが流行ったことがありましたが、小さいことの利点もいろいろあります。部品が小さくなれば、それを使った機械装置も小さく、持ち運びに便利になりますし、逆に全体の大きさが同じならば、小さいほど多くの部品が詰め込めて高機能になります。典型的なのがLSIやそれを活用したコンピューターですね。細い配管の中や、場合によっては人間の体の中で活動するロボットなども、「小ささ」の「大きな価値」の一つでしょう。また、単に物理的な大きさの問題だけでなく、小さくすることによって新しい機能が発生することもあります。先のLSIの例では、小さく

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    htnhtn15 2018/12/14
    カット : ウェットエッチング、ドライエッチング 電極 : リフトオフ法
  • 雑科学ノート - 立体映像の話 -

    この世の中が3次元であることは誰でも知っていますね。アインシュタインの相対性理論では時間と空間を同列に扱って、この世界を4次元としていますが、ここでは空間の部分だけ取り上げますので、3次元でOKです。それでは、次元とは何でしょうか。 辞典を見てみましょう。「線形空間で互いに独立にとれる成分の数」・・・。またわかったようなわからないような表現が出てきました。別の言い方をすれば、空間の次元というのは、「その空間のある場所を特定するのに必要な要素の数」ということです。例えば、京都の「四条河原町」と言えば、四条通りと河原町通りの交点ということで、「四条通リ」という要素と「河原町通り」という要素の2つが示されて初めて場所が特定される、ということです。あれっ、1個足りない? 残りの1個は高さ、例えば「マンションの5階」、といったところでしょうか。 要するに、縦方向と横方向と高さ方向の3つの要素があるの

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    htnhtn15 2018/04/11
    ホログラム 回折格子として、光の強度と方向を記録する
  • 雑科学ノート - 音の話 -

    人間の五感の中で最も情報量が多いのは「視覚」でしょうが、「見聞」だとか「耳目を集める」などの言葉にも見られるように、「聴覚」も「視覚」と並べて語られることが多い感覚ですね。そして「視覚」が感知するものが「光」であるのに対して、「聴覚」が感知するのが、この項の主題、「音」です。 光と音はどちらも波の性質を持ち、回折や干渉などの波の基的な性質に関しては、似たような振る舞いを見せます。しかし、光が電場や磁場という直接触れることのできない「場」の振動であるのに対して、音は実体のある物質の振動ですから、当然ながら光とは違った性質もいろいろと出て来ます。光は真空中でも伝わりますが、音は全く伝わりません(SF映画の宇宙戦争などのシーンでは派手な爆発音などが入っていることが多いですが、当の真空の宇宙空間ではあのような音は聞こえないはずです)。逆に、光は通過できないものがたくさんありますが、音は、物さえ

    htnhtn15
    htnhtn15 2017/03/23
    音=弾性波
  • 雑科学ノート - 超臨界流体の話 -

    物質には「固体」、「液体」、「気体」の3つの状態、即ち「三態」がある、と学校で習いました。では「固体」とは何でしょうか。物質を構成する分子が強く結合し、互いの位置を変えないで一定の形を保つ状態です。「液体」とは何でしょうか。分子は互いに位置を変えて運動できるが、ある程度の相互作用があり、一定の形は持たないがほぼ一定の体積を持つ状態です。それでは「気体」とは何でしょう。分子がほとんど相互作用をせずに自由に飛び回っており、形も体積も一定値を持たない状態です。 ここで、これらの定義をもう一度よく見てみましょう。分子が互いの位置を変えられるか変えられないか、という基準は、かなりはっきりしています。ですから固体と他の2つとは明確に区別できそうです(粘弾性の話でも触れているように、ものすごく長い時間スケールで考えると、この差が曖昧になる場合もありますが)。それでは液体と気体の違いはどうでしょう。分子ど

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