私の母も末期がんで死期が迫っていても「中毒になりたくないから」とオキシコドンの使用を断った。「大丈夫。ドクターの指示通りに服用すれば、依存はしても、中毒にはならないよ。これ以上苦しんで欲しくないから飲んでみたら」と薦めても母はノーと言い続けた。家族としては、壮絶な痛みを少しでも和らげて欲しかったが、死期が迫っていても、中毒になって、意識が朦朧としてしまうのではないか、まともに頭が働かなくなるのではないか、と恐れて拒否するがん患者はかなり多い。 オキシコドンには「逃避効果」がある ――副作用について伺います。オキシコドンを服用すると「多幸感」を感じられるのでしょうか。 多幸感と言うよりも、本人が直面しているトラブルや心配事から一時解放されて、逃れることができる「逃避効果」が強い気がする。逃避のためにアルコールを飲んで酔っ払うのと基本的には似たような感じだ。通常、中毒になりやすい人の場合は、単
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