ブックマーク / www.ienotomo.com (339)

  • 【照明】=日本の家も街も明るすぎる。うつくしい空間は「陰影」の演出から。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    光にも陰にも階調があります。色合い、光度は一定ではなく、無限のグラデーションの中に無限の美しさが潜んでいます。絵画や写真、文章、そして建築にも【陰翳】の演出は欠かせません。 Contents. 線で形を描くことの難しさ 無意識でも眺めている輪郭 無限の階調=【silhouette】 明る過ぎると疲れてしまう 線で形を描くことの難しさ 絵画教室に通ったことがあります。 父方の祖父や叔父2人が 画家であったことで(とても貧乏な)、 自分もいつか彼らのような 絵を描きたいと思ったのでした。 絵の表現を学ぶことで文章や写真の勉強にも なるのではないか、 というひそかな願いもありました。 結果としては スケッチもろくにできないまま 忙しさにかまけて 教室をやめてしまったのですが 一つだけ、 文章や写真のために 大切なことを学びました。 陰翳です。 デッサンに ハッチングという手法があります。 線を横

    【照明】=日本の家も街も明るすぎる。うつくしい空間は「陰影」の演出から。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【間のはなし】=日本人の家は、余白が理解できないと「間抜け」な家になってしまう。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    スケジュールが埋まっていないと不安でしかたがない日々。日々の暮らしはモノに囲まれ、隙間や余白が罪であるかような家やインテリアが主流です。私たち日人は、何もない「間」に宇宙を感じ、沈黙に言葉を聴き、「余白」に映像を観る文化を育んできました。私にはとてもできないことですが、ミニマリストと呼ばれる人たちに代表されるように、一部の人たちがこうした問題に気付き、原点に戻り始めています。何もないことの、豊穣。 Contents. 手書きの原稿にあってないもの 行間の意・行間を読むこととは 何でもできて何もできない技術 余白にも美しさが醸される理由 聴くことは能動的な行為である 沈黙から生まれる安心感がある 狭い空間に宇宙を見出す日人 手書きの原稿にあってないもの まだワープロもパソコンもない時代、私たちの仕事では13字×10行という専用の原稿用紙で原稿を書いていました。 縦長です。 なぜ10行かと

    【間のはなし】=日本人の家は、余白が理解できないと「間抜け」な家になってしまう。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【子どもの自立】=おなかいっぱいの依存を経ないと、本当の自立は難しいかもしれない。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    子育ての最中、甘えや依存というと、あまり聞こえがよくないように思われがちです。自立というと、ちょっとカッコがつく気がするかもしれません。しかし、子どもにとっては「おなかいっぱい」というほどの依存が必要な時期があります。そんな自立と依存を経て再生した家族の小さな物語。 Contents. 子どもの万引き事件 課題を創った子ども 大人たちが川の字で 自立と孤立の関係性 家とうちとの違いは 子どもの万引き事件 C子さん夫は、 長い間深刻な不和の状態にあり、 互いに離婚は 時間の問題と考えていました。 お子さんは中学生の男の子。 ある日、スーパーで万引きをして 補導されてしまいます。 夫は「どうして自分たちの子がこんなことを…」 と戸惑い、途方に暮れました。 C子さんは毎日、 涙が止まりませんでした。 が、この事件がきっかけとなり、 いつの間にか、 夫は以前より話をするようになっていました。

    【子どもの自立】=おなかいっぱいの依存を経ないと、本当の自立は難しいかもしれない。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【線とフォルム】=直線と曲線(アール)の基礎知識。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    同じ建築でも日と諸外国とでは、線一つの扱い方やそれに求める文化的な意味、価値観が大きく異なります。伝統建築はもちろん、住宅などの一般建築でも、少し角度を換えて「線」を眺めるだけで、新たな発見がいくつもあるはずです。もちろん、家づくりの際にはデザインのヒントにもなるでしょう。 Contents. 鳥居で結界を感じ取る日人 女性のラインみたいなアール 直線で美を表わす障子や組子 自然界に存在しないはずの線 デザインの素材を数多く持つ 日の直線美・西洋の曲線美 地方を旅すると、古い町並や家の造りを丁寧に見学します。 老舗の駄菓子屋、酒屋や町家、古い民家を利用したカフェなどがあると、建物のなかに入って、ぐるりとなかを見回します。 あちこち、そっとふれてもみます。 寺社建築も同じように、構造、架構を拝見し、設計図もなしで造り上げた往時の職人たちに敬意を表するのです。 お客さんを迎える土間、おば

    【線とフォルム】=直線と曲線(アール)の基礎知識。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【終活・看取り】=空間の片隅に「エンディング」を潜ませておく。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    多くの人が最期の時間を「家で過ごしたい」と願います。しかし、日ではまだ、終の棲家であるはずの家が夏は暑く、冬は寒い、介護には適さない環境であることが少なくありません。建て替えやリフォームのとき、ほんの少しでも「介護」や「看取り」=「エンディング」のキーワードをプランに潜ませておければいいのですが「夢のマイホーム」から「死」は遠くに置かれたままなのです。 Contents. 看取りを視野に入れた家 介護室よりみんなと一緒 家づくりの夢と現実の間 死の気配が消えた町と家 生も死も受け入れた家族 看取りを視野に入れた家 その家を思い出すときには、いつも雪の匂いが甦ります。 70代後半のおばあちゃん、共に40代の息子さん夫婦と高校生の娘さんが住む家。 おばあちゃんが末期のがんで余命2年と告知された翌月、家族4人の「終の棲家(ついのすみか)」として築40余年の家の建て替えを決めました。 冬でもパジ

    【終活・看取り】=空間の片隅に「エンディング」を潜ませておく。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【居場所】=帰りたい場所、帰るべき場所…幸せな「おうち」の記憶。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    帰りたい。ふと、そんなことを想う瞬間があります。では、どこに? 私たちの帰属すべき場所や時間が、私たち自身の内側の知らないところに、刻まれているのかもしれません。家の性能やデザインも大事なことですが、私たちがほんとうに大事にすべき居場所と時間を考えます。 Contents. 父のすね毛のぬくもり 人間の芯のようなもの 帰りたい時間と場所は 父のすね毛のぬくもり 暖冬とはいえ、寒い日が続いています。 こんな日、ふと思い出すあたたかな時間、あたたかな場所があります。 あたたかな、と聞いて、まず思い出すのは二つの場面。 一つは、子どもの頃、厳寒の地で暮らした家の茶の間に置かれた石炭ストーブ。 あの土地では、11月のはじめからストーブの火を昼夜絶やすことはありませんでした。 昼間はストーブの口を大きく開けて空気がたくさん入るようにし、細かく砕いた石炭をくべて、強い勢いで燃やします。 夜は大きな塊の

    【居場所】=帰りたい場所、帰るべき場所…幸せな「おうち」の記憶。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【ユニバーサルデザイン】=赤ちゃんから高齢者、日本人も外国人も使いやすいデザインとは。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    誰でも一度は聞いたことがありそうな「ユニバーサルデザイン」。しかし、いざ説明しようとすると「バリアフリー」との違いもよく理解していないことに気づきます。身の回りの道具から住宅建築、街づくりまで幅広く応用される「ユニバーサルデザイン」の基の基。 Contents. 誰でも使いやすい仕掛けとして 「バリアフリー」と何が違うか 壮大な思想ではなく身近な発想 初期投資を惜しまない理由とは 新しい産業が生まれるきっかけ 誰でも使いやすい仕掛けとして 近代建築の巨匠ともいわれるル・コルビュジエの言葉に、「住宅は住むための機械である」という言葉があります。 住宅を機械だらけにするという意味ではなく、人がそこに住みながら、その都度その年輪にふさわしい装置を内蔵しているかどうか、という意味ではないでしょうか。 ふつうの人が生活する際、十分な「さりげなさ」で、高齢になっても、障害者になっても大丈夫な「仕掛

    【ユニバーサルデザイン】=赤ちゃんから高齢者、日本人も外国人も使いやすいデザインとは。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【エンディング・デザイン】=お経なし・戒名なし・合同埋葬か樹木葬で決めた家族。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    いろんな生き方があるのと同じで、自分のエンディングをどうデザインするかも大切な課題。簡素でも心のこもったおくられ方もありますし、埋葬のバリエーションも増えているようです。 Contents. こんな葬儀はいやだから 直葬が急増している理由 死を受け入れられる方法 顔もわからない子孫など こんな葬儀はいやだから 先日「おくりびと」という映画を観ました。 ずっと以前に録画しておいたものを、もう一度観たくなったのです。 途中、何度も涙が出たのは、これまで旅立った人たちの「おくり」の光景が、映画に出てくるさまざまな死の場面に重なって見えたからでした。 父も母も兄弟姉妹が多かったので、10代のころから、たくさんの「おくり」を経験しました。 しかし「自分は、こんな葬儀はいやだ」という感想を抱いたことも少なくありません。 子どものころは、お線香の匂いも、長いお経も、大人たちの黒装束もみんな不気味でしかな

    【エンディング・デザイン】=お経なし・戒名なし・合同埋葬か樹木葬で決めた家族。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【動線】=右回りを意識する、回遊型を学ぶことで、一生飽きない動線が保証される? - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    子どもの頃、大黒柱の周りをぐるぐる回って遊んだことがあります。目が回ったら反対に回る、そんな単純な遊びですが、どうやら回ることだけにでもパワーを生み出す秘密がありそうです。 Contents. 左脳と右脳のどっちを鍛えるか ヨーガの呼吸でバランスをとる 右回りにするとパワーが出る? 宇宙の創造物はほとんど右巻き 左脳と右脳のどっちを鍛えるか でもテレビでも、脳トレやクイズが人気です。 脳を活性化させてボケないように、いつまで元気でというのが目的なのでしょうが、その脳にはご存じの通り、右脳と左脳とがあります。 人間も2つのタイプに分けると、右脳型と左脳型に分かれるそうで、右脳が発達している人には芸術家肌の人が多く、左脳型の人は理論家で分析力に秀でた人が多いといわれています。 どっちを開発したいかで訓練の方法も違うようですが、自分のように欲張りな人間は、どっちの脳もトレーニングしたいので、結

    【動線】=右回りを意識する、回遊型を学ぶことで、一生飽きない動線が保証される? - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【野いちご】=過去を夢見ることを断ち切られた老人たち、その魂のゆくえ。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    高齢の家族の反対を押し切って実現したはずの新築やリフォーム。完成後間もなく、家を新しくすることに反対していた祖父美や両親が健康を損なったり、最悪の場合、亡くなってしまうことがあります。長年そこに住んできた人にとって、家やそこでの家族の記憶はかけがえのない宝物。家と魂とのつながりが断ち切られることのないように、十分な心配りが大切です。 Contents. あなたはもう老人なのよ 捨てられない気持ちの渦 過去の夢を断ち切らない あなたはもう老人なのよ 好きな映画のなかに「野いちご」(1957 スウェーデン)という映画があります。 イングマール・ベルイマン監督のもので、同監督の作品のなかでは「叫びとささやき」に次いで好きな映画です。 夢と現実が交互に交わりながら、話が展開しますが、主人公の老医師イーサクが旅の途中で老母の家を訪ねるシーンが印象に残っています。 久々に生家を訪ねたイーサクは78歳。

    【野いちご】=過去を夢見ることを断ち切られた老人たち、その魂のゆくえ。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【家づくり】=言葉を集めて「暮らし」のイメージを可視化する。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    どんな天才でも少しの努力もなしに、創造の種が湧き出てくることはありません。ひらめくためには、どれだけの素材を有しているか、その素材をどんなふうに料理をするかといったアレンジのノウハウが大事です。家づくりに際しては、情報が多いことに越したことはありませんが、情報をいかに取得し、等身大のものとして整理できるかがカギとなります。 Contents. 日頃から情報を整理しておく 等身大の情報を手づくりする 1坪削って世界の建築の旅を 自分の背丈くらいのを読め 日頃から情報を整理しておく 仕事に行き詰まったとき、助けてくれるノートがあります。 新聞や雑誌、小説、エッセイなど自分の読んだものから「いい文章だな」「こんこと知らなかった」と思ったり、資料になりそうなフレーズを書き留めたノートです。 初めは3号(148×210)、4号(128×182)、5号(105×148)などの小さなサイズを使っていま

    【家づくり】=言葉を集めて「暮らし」のイメージを可視化する。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【五感と家】=身体が「感じる」ことを信じる。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    性能や設備の優劣、空間やインテリアの美しさだけではなく、私たちは五感、第六感までも駆使して、瞬間瞬間、家からのメッセージを感じようとします。これから家のことを計画する人は、耐震性、断熱性などに裏付けのある数値を求めることと同時に、数値に表れない感覚をないがしろにしてはいけません。どんな歓び、違和感も情報なのです。 Contents. 数値に表われない感覚 全身で「感じる」もの 人にも空間にも相性が 数値に表われない感覚 いろんな家があります。 家には必ず、人が関わっています。 どんなに性能がよく設備の整った家でも、それをつくった人、そこに住む人に会ったり、話をしてみますと、身体がいっそう暖かくなったり、反対に気持ちも身体も冷え冷えとしてしまうことがあります。 家のかたちや素材、性能、関わっている人の全部が、空間をつくったり、居心地をつくるのです。 人が家、暮らしをつくって初めて「うち」にな

    【五感と家】=身体が「感じる」ことを信じる。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【畳】=用と美を兼ね備えた日本の「家具」の原点を再発見。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    洋風住宅、洋風の暮らしの普及で【畳】のない家が増えています。硬くもなく、柔らか過ぎることもなく、素足に心地よい【畳】は、足に踏まれてもじっと我慢の、日の家具の原点。高級絨毯もけっこうですが、畳の美しさ、健康効果も確認しておきましょう。 Contents. 好きなときに横になりたい 千畳敷に寝ても一畳の愉悦 居ながらにして森林浴効果 断熱効果・調湿機能も魅力 フローリングを全面畳敷き 畳のスケールは身体サイズ 好きなときに横になりたい かつて我が家のLDもフローリングでした。 ダイニングテーブルと4脚の椅子、3人掛けのソファ。 どこにでもあるLDの光景です。 それが新しい家の理想と信じ込んでいました。 和室が隣接していて、ふだん、襖は開けっ放し。 畳にじかに横になりたいときには、数歩移動してゴロン。 畳は冷たすぎず、べたつきもせず、ほどよい硬さで、いつも気持ちがいいです。 テレビを観ながら

    【畳】=用と美を兼ね備えた日本の「家具」の原点を再発見。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【間取り】=「図面」ではなく「言葉」で空間を言語化する方法。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    「どのくらいの広さの家が希望ですか」と問われれば、大半の人が30坪とか、35坪とか具体的な数字を出して答えます。「その面積の根拠は」とうかがうと、ほとんどの人が「そんなもんでしょ」とか「以前の家もそうだったので」といった曖昧な答え。ここでは家づくりにとって、もっと大切なことを考えてみます。結論から申し上げれば、素人は間取り図を描いてはダメ、という結論。 Contents. 広さの裏付けが乏しい 希望を500出せますか 素人の間取りよりメモ 大枠の予算だけ決める ビジュアルを言葉に! 買うのではなく建てる 広さの裏付けが乏しい 関西のとある街。 住宅セミナーの講師として呼んでいただいたときのことです。 いつも通り、約2時間の話を終えたあと、60代のご夫婦に「相談があるのですが」と引き留められ、その場で話をうかがうことになりました。 「土地はあるのですが、なかなか家のかたちが見えてきません」

    【間取り】=「図面」ではなく「言葉」で空間を言語化する方法。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【開口部(サッシ+ガラス)】=窓の性能を高めることで、劇的に向上する快適さ。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    窓は通風や眺望の役目もありますが、外からの熱を入れない、室内の熱を逃がさないなど、断熱も大切な役割です。窓から逃げる熱は冬期で屋内の約48%。言い換えると、窓の性能を上げるだけで、劇的な暖房エネルギー削減ができるといえそうです。 Contents. 開ける窓と閉じるための窓 窓に税金が課せられた時代 冬期は窓から熱が逃げ放題 窓の断熱性能を表わす数値 不健康なコールドドラフト 窓に求める機能を絞り込む 住まいの顔を決めるのも窓 開ける窓と閉じるための窓 日における窓は「目戸」あるいは「間戸」が起源。 壁はもともと非耐力壁でしたので、大きくとっても問題にはされず、柱と柱の間が全部開口部になっているような建物は、いまも全国各地で見ることができます。 代表的な「目戸」は縁側です。 これは庭に向けた大開口部ともいえ、通風、出入り、眺望など生活機能まで有した日ならではのものといえます。 西洋建築

    【開口部(サッシ+ガラス)】=窓の性能を高めることで、劇的に向上する快適さ。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 人の弱さを自分の弱さと重ねる手段としての【川柳】。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    中学生の頃から詩が好きになり、高校に入ってからは小説、大学からはノンフィクションに夢中になりました。子どもの頃から活字は好きでしたが、俳句や短歌、川柳といったものには縁がなく、それらはお年寄りの趣味の世界のように思ってきたのです。しかし、最近になって短歌や俳句、川柳などの短い文章のなかに、凝縮された世界の凄みを感じ、通信講座か何かで、どれかを一つを真剣に学んでみようかと考えるようになりました。 Contents. 笑ったり泣けてもきたり 年を重ね見えてくるもの 家の造りと家族の気配り 笑ったり泣けてもきたり テレビではバラエティー番組の俳句コーナーが人気で、若い方々が真剣に取り組む姿に感心しながら見入ってしまいます。 近年は、川柳にも興味が出てきました。 きっかけを与えてくれたのが、昨年まで長くつづいたNHKラジオ「かんさい土曜ほっとタイム」の「ぼやき川柳アワー」。 素人さんの投稿が主体な

    人の弱さを自分の弱さと重ねる手段としての【川柳】。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【潜在意識】=肯定的に語りなさい。よい想像をしなさい。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    占いの類には一切興味がありませんでした。雑誌や新聞で、今月、今週、今日の占いに目がいくことはありますが、5分もすれば、忘れてしまいます。しかし、先日、親しい人から「自分のことを調べてみては」とアドバイスされたことをきっかけに、姓名判断や四柱推命、風水などを調べてみました。自分を客観視する手段、自分のいまと未来を創るきっかけの一つになることもある、というのです。確かに、面白い発見がいくつもありました。 Contents. 姓名判断は当たりやすい? 生年月日で占う東洋占星術 家の形や地形で占う風水術 人の心掛けが運勢を創る 潜在意識を活用する6原則 自分で自分の背中を押せば 自分が考える通りの現実に 姓名判断は当たりやすい? 姓名判断はご存じのように、姓名を構成する文字の画数で、その人の運勢を示すものです。 占いというよりは、経験統計学の一つともいわれています。 インターネットのサイトに、い

    【潜在意識】=肯定的に語りなさい。よい想像をしなさい。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 自分の「縄張り」を確保するコツ - Where we belong.

    新築を計画するとき、家族一人ひとりが真っ先に考えるのが、自分の居場所。しかし、私たちは居場所を間仕切りされた個室空間と考えがちですが、個室ばかり並んでは、予算はいくらあっても足りません。私たちがほんとうにほしいのは、個室なのか、家族といえども、立ち入ってほしくない「縄張り」なのかを考えると、ヒントが見えてきそうです。 Contents. つかず離れずの難しさ 憧れの隠れ家になるか 当の孤独はさびしい LDKプランには限界が 目的を部屋で考えない 少しだけ視線を遮れば カウンターだけの空間 個室より縄張りでいい 間取り図は描かない! ヤマアラシのジレンマ 2匹のヤマアラシが、ある日、嵐にあいました。体を寄せ合って温まろうとしましたが、それでは互いのトゲで相手の体を刺してしまいそうです。 離れると寒い。くっつきすぎると危ない。 そこで、ヤマアラシは互いに傷つけることなく、それでいて相手の温か

    自分の「縄張り」を確保するコツ - Where we belong.
  • 【屋根・軒】=ツララがたくさんできるのは屋根・天井から熱が逃げっぱなしの証拠。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    でいちばん寒いところで、暮らしたことがあります。寒いのは苦手ですが、冬という季節は大好き。雪景色もきれいですが、晴れた日、家々の軒先にズラリと並んだツララは、お日様の光を湛え、まるで水晶のように輝いて見えます。子どもたちの玩具としても、ツララは人気もの。しかし昨今、北国を旅しても、ツララの多い家へめっきり少なくなりました。これは住宅の断熱性能の進化といってもいいでしょう。少しだけさびしい気もします。 Contents. 宝石みたいにきれいなツララ どんな玩具にもなってくれた ツララ落としは仕事のひとつ ツララの有無でわかる断熱性 いまだ理解されない住宅性能 宝石みたいにきれいなツララ 北国に住む子どもたちにとって、ツララは、外遊びには欠かせない玩具でもありました。 鋭く長いツララは刀がわり。 友だちと、えいっ、やっ、とチャンバラごっこをするのです。 ツララをぶつけ合うとすぐに割れてしま

    【屋根・軒】=ツララがたくさんできるのは屋根・天井から熱が逃げっぱなしの証拠。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】
  • 【二世帯住宅】=世代間トラブルは「五感」をキーワードにして回避する。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】

    土地や建築費の高騰、世帯収入の伸び悩みなどで、改めて二世帯住宅が注目されています。しかし、気心の知れた親子の間とはいえ、複数の世代、世帯が一つ屋根の下に暮らすには、多くの困難が待ち受けているのも現実。規格住宅は少なくありませんが、プランに合わせて我慢しながら暮らすのもおかしな話です。世帯の数だけ、家のかたちがああります。あとあとトラブルが少なくなるように、プランニングの前に整理しておきたいことを考えてみました。 Contents. 親との同居率が高い日社会 二世帯住宅の基は3タイプ 互いのストレスで別居の例も ストレスを事前に予測しよう 自分たちの生活を細かく分析 五感を駆使してトラブル回避 親との同居率が高い日社会 二世帯住宅が増えています。 経済状況はニュースで観るほどいいとは思えませんし、民間企業に勤めるサラリーマン、特に若い世帯の年収は頭打ち。 都市部でも地方でも新たに土地を

    【二世帯住宅】=世代間トラブルは「五感」をキーワードにして回避する。 - Where we belong.=【家を知る・家に住む・この家で生きる】