[東京 16日 ロイター] 衆参両院は16日午後に本会議を開き、民主党の鳩山由紀夫代表を第93代首相に指名。同日中に民主、社民、国民新の3党による連立政権が誕生する。市場関係者のコメントは以下の通り。 ●円高局面のなか新政権の為替政策に注目 <バークレイズ銀行FXストラテジスト 逆井雄紀氏> 鳩山新政権の注目はやはり藤井財務相。基本的には円高が望ましいとの見方を繰り返しており、本質論としては正しいと考えている。ただ、円の貿易加重レートが極端な円高水準となる2標準偏差を上回るなかで、こうした発言は短期筋の円買い材料にされる可能性もあり、ドル/円の頭を重くするだろう。 現在の日本の景気回復は輸出主導。円高は輸出を圧迫し景気回復を阻害する可能性がある。また、新政権は輸出主導経済から内需主導経済への転換を目指しているようだが、これは時間のかかる話。円高によって転換を進めるのは難しく、悪影響のほうが