2020年度は新型コロナウイルス感染症に対応するため、3次にわたる補正予算が編成されたことから、歳出総額は当初予算の103兆円から176兆円へ、新規発行国債は33兆円から113兆円へ膨れ上がった。国民生活を守るために一定の財政赤字拡大はやむを得ないとしても、コロナ対策の効果や経済・財政に与える影響・リスクなどは国民にはわからない。では、何が問題なのか。 2020年度は3次にわたる補正予算が編成され、歳出総額は176兆円へ膨れ上がった (THE MAINICHI NEWSPAPERS/AFLO) コロナ禍を経て、国・地方などを含めた一般政府財政赤字の対国内総生産(GDP)比は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均で、2019年の3%から20年の11.5%へと約4倍になった(20年12月の「OECD経済見通し」に基づく)。日本の財政赤字は2.6%から10.5%へ増えている。20年の赤字が1
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