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ブックマーク / ohnosakiko.hatenablog.com (31)

  • 私生活の記述が入試問題になる - ohnosakiko’s blog

    昨年度の北海道大学に続いて、今年は中央大学の入試で拙文が問題文に採用されたらしく、日著作権教育研究会というところから「著作物利用許諾のお願い」が来た。 昨年春に出た共著『高学歴女子の貧困』(光文社新書)の中の、私の書いた章「「アート系高学歴女子」の成れの果てとして、半生を顧みる」の一部である。ちなみに私自身は特別「高学歴」ではないし「貧困」(だった)とも言えないのだが、「一人くらい毛色の変わったのも」ということで一番最後に執筆依頼が来、話の内容上、かなり個人的なことも含めて書いた。 引用されたところは、その中でも特にプライベートな結婚生活についての箇所だった。設問を読んでいて、どんどん落ち着かない気持ちになった。 以下、引用箇所。**で括ったところは、実際には傍線が引かれ番号が振ってある。 あるとき、他分野の予備校非常勤講師で *同学年の人と知り合い、つきあって* (傍線部1) 四ヶ月

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  • 岡田斗司夫と「おじさん×若い女」のあるある感 - ohnosakiko’s blog

    頭の悪そうなタイトルしか思い浮かばない自分の頭の悪さが恨めしい。今回も自分のブコメの長い補足として。 岡田斗司夫、流出キス写真は物 過去の驚愕「80股!」も告白 :J-CASTニュース ohnosakiko 男女 「80股」って言ったのはこの「スキャンダル」をトンデモ方向の笑いに包んでこれ以上「醜聞」ぽくしたくないという元オタキングの大衆心理操作()じゃないかと睨んでる。だとしたらなんか考えることがカワイイと思った http://b.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20150112#bookmark-238825254 最初「偽物」だと言っておいて証拠が出たら認めるところがみっともないという声が多いが、多分人もそれは自覚していて、その空気を思い切り斜め上方向に持っていって「この人、一般人の常識じゃ測れないわ」という苦笑と諦めを引き出すために、「80股」と言っているような

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  • 喫茶店の朝 - ohnosakiko’s blog

    数日の休みを取って単身赴任先から帰ってきていた夫を早朝、小牧空港まで送っていく途中。ちょっと早く出過ぎたので、どこか喫茶店に寄ってコーヒーでも飲もうということになった。 繊維が栄えていた頃に全国から女工さんが集まっていたせいで、昔から喫茶店(カフェではない)の多いこの地方だが、空港の近くにはあまり手頃なところがなく、『ホワイトベア』という、入り口にでっかいシロクマの剥製が飾ってある30年以上前からやっていそうな広めの喫茶店に入った。 朝7時。6時半からの営業で4割方席が埋まっている。全員老人。連れの人と来ている人もあれば、一人の人もあり。一瞬、老人ホームの堂に入ったような気分になった。 コーヒーにモーニングサービスがついてきた。尾張地方の喫茶店はモーニングセットがわりと豪華なことで知られているが、こういうのは初めて見た。 トースト、コーヒー、サラダ、ゆで卵、フルーツの定番メニューに、味噌

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  • 葬式ビジネス - ohnosakiko’s blog

    6月末に義母が急死し、仏式の葬儀を上げた。初七日を葬儀の日に行い、翌週から七日ごとにお坊さんが来てお経を上げている。夫の実家にいるのは義父一人なので、いつも私が同席する。 毎回、お経のを手渡され、「はい、では11ページを開いて下さい。3回繰返します」「次、15ページです」とお坊さんが言うのに従って般若心経を唱えるのにも、だいぶん慣れてきた。 それはいいのだけれど、この1ヶ月、些細だがちょっと面倒くさい問題が持ち上がっている。 自分や夫の葬儀をきっちりやってほしいと思っていたらしい義母は、近くの葬儀会社の会員になっていた。そこに段取り等を相談して、どこのお寺に頼むかという話になった時のこと。義父の家は浄土真宗。 「このあたりは浄土真宗のお寺は少ないし、いろいろと細かいことが面倒なので、わりと融通の利く臨済宗ではどうか」と葬儀会社の人に言われて、義父は(の実家は臨済宗だし)「まあいいか」と

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  • 家事ハラと「躾」 - ohnosakiko’s blog

    「家事ハラスメント」なる言葉がネットでもテレビでも取り上げられていて、「注意や指摘してるのをハラスメントとは」「いやこれが職場なら完全にハラスメント」「共稼ぎで「夫が手伝っている」というのがおかしい」などなど、議論侃々諤々ですわね、奥様。 「セクハラ」という言葉を獲得して女性がモヤモヤした感情の原因を突き止め溜飲を降ろしたあの時代に、将来「ハラスメント」という言葉が男性である夫から私たち女性に向かってくるとは、誰が想像したでしょうか。だいたい「ハラスメント」って権力関係のあるケースで使う言葉じゃございませんでした? あ、家庭内では完全に>夫ということですか、了解しました。 それはさておき、夫婦フルタイムで共稼ぎの場合、夫の方が「家事を手伝っている」程度の認識では拙いでしょうけど、共稼ぎでもがパートで夫より拘束時間が短ければ、必然的に家事労働の中心はになり、家事なんてほぼ「慣れ」の賜物

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  • 美少女は、男にとってはもちろん女にとっても「異性」 - ohnosakiko’s blog

    Love Piece Club - 美少女はよくてイケメンはダメ!な日のメディア。AKB総選挙報道から見えるもの。から抜粋。 AKB48の報道を見て腹立たしいのは、いかに男が自分の欲望にだけ寛容かということが伝わってくるから。
自分が「良い」「かわいいっ」って思うものは、世の中も多くの人も同じように思っている、という無邪気なまでの自己肯定感。男性評論家がマジメな顔をしてアイドルを論じ、新聞も雑誌も取り上げる。
いいですよ。きっとアイドルは真面目に評論するに値するものなのでしょう。 では、「イケメン」はどうでしょうか。
「たかがお前(女)の好みだろ」「それが報道すべきことかよ」と切り捨てていませんか?
なぜ、女の欲望だけ、こんなに手厳しいんでしょうか。
AKB48がイヤなんじゃない。自分たちの欲望だけでなく、女性の欲望にも、もっとやさしく、敬意を払ってほしいと言っているだけです。 自分のブ

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    hyaknihyak
    hyaknihyak 2014/06/19
    “ジャニ”
  • web連載のお知らせ - ohnosakiko’s blog

    6年ほど前に廃刊になったアダルト雑誌『S&Mスナイパー』のweb版WEBスナイパー(18禁ですが紙媒体の方と同じくさまざまな読み物、コラムが充実)で、連載エッセイ「あなたたちはあちら、わたしはこちら」が始まります。 中年(以上の)女性の登場する映画について書きます。ポイントは「中年(以上の)女性」です!(とりあえずSMは関係ありません) 若い女や男が活躍する映画は多い。中年男も頑張っている。それに比べて、おばさんがヒロインの映画は少ないし地味。‥‥と言うと、『グロリア』(ジョン・カサヴェテス監督、ジーナ・ローランズ主演、1980)という傑作があるじゃないかという声が聞こえてきそうですが、あれはまあ別格でしょう。 そこまでカッコ良くはないけれども、若さや若さゆえの美しさという勝負の舞台から退いた女が、主役脇役問わず、その振る舞いや存在感によって、生きていくことの苦みや面白さを教えてくれるよう

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  • 『アナと雪の女王』にかかったジェンダー観の砂糖衣 - ohnosakiko’s blog

    「過去、女性は素晴らしい能力があっても、それが”幸せな結婚”に結び付くものでなければ女として生きるのに余計なものであるとして、発揮する機会を奪われてきた。女性の生き方として賞揚されてきたのは、生まれて初めて出会った異性と恋に落ち、一生の愛を誓い合って生きること。しかし今やロマンチックラブのベールは剥がれ、一方で女性が能力を発揮しそれを正しく活用することが、社会の発展にも寄与するということになった」 このようなジェンダー観を、この作品も共有しているように見える。 その上でこの物語を要約すると、 「女は自立や自己解放を追い求めるべきだが、それはこの社会では孤立と紙一重。かといって男はもう当てにならない。なぜなら女がこれまで分断されていたのは、男の作った社会規範のせい(女の特殊な能力を封印させるのもその一つ)だから。頼れるのは同じ女だけ。シスターフッド万歳! ただし男社会での出世を望まない男なら

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  • 高学歴女子が新・専業主婦を目指す時代 - ohnosakiko’s blog

    かつて斎藤美奈子は『モダンガール論』の中でこう言った。「女の子には出世の道が二つある。立派な職業人になることと、立派な家庭人になること。職業的な達成(労働市場で自分を高く売ること)と家庭的な幸福(結婚市場で自分を高く売ること)は、女性の場合、どっちも「出世」なのである」。 「立派な職業人」とは古い言葉で言えばキャリアウーマン、「立派な家庭人」とはここでは、上昇婚で果たされるゆとりある専業主婦を指す。このが出たのは2000年。今でもこの命題は有効なのだろうか。 少なくとも高学歴女子に関しては、まず何をおいても「立派な職業人」になり「職業的達成」を果たすのが生きる道だという認識が持たれてきた。高い学歴の中で身につけた専門知識と技術を武器にキャリアアップし、結婚しても仕事をやめず家事・子育ては夫と完全分担。実現できるのはごく一部の人だとしても、結婚を志向する高学歴女子の目指すべき「理想」のライ

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  • 無宗教で弔うこと - ohnosakiko’s blog

    国や地域や宗教によって、さまざまなかたちを取るお葬式。日では仏教形式で行われることが多い。これまで私が参列した葬儀は9割方、仏式だった。あとはキリスト教。亡き伯父と伯母がクリスチャンだったからだが、では仏式で弔われた人々は皆仏教徒だったのかと言えば、おそらくそうではないだろう。 年輩者で定期的にお寺参りに行ったりお坊さんの説教を聞きに行ったりする人はいたかもしれないし、そこまでではない人もお盆で先祖の墓参りくらいはしたかもしれない。しかしほとんどの人は、「うちは◯◯宗らしいな」くらいのことはわかっていても、仏教とは無縁の生活を送っていたと思う。多くの人の日常において、特定の宗教の匂いは薄い。 だからいざ身内が死んで通夜だ葬儀だとなると、まず何をどうしていいかまごつくことがある。伊丹十三の映画『お葬式』では、遺族がビデオで仏式葬儀のあらましを学習するシーンがあった。他人の葬儀で何となく勝手

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  • イージーリスニングの虜、アーティストの麻薬 - ohnosakiko’s blog

    佐村河内騒動で考える:松浦晋也のL/D 例の「交響曲第1番」の感想、NHKの「お涙頂戴」番組作り、新垣隆氏の仕事など論じられていることが幾つかのテーマに渡る長いエントリだが、終わりの方に書かれていたことについて思ったことをメモ。 現代音楽の売れなさは、もう笑うしかないレベルで、CDが出てもスタンプ枚数は数百枚というのが当たり前だ(コミケかよ!)。私はその手のCDを数百枚持っているが、「これと同じCDを世界の何人が持っているのだろう」と盤面を眺めたりもする。 現代音楽だけでなくクラシック音楽も客入りに悩んでいるという話はよく聞く。クラシック音楽業界の窮状について拙書に書いたところより引用。 数年前、あるシンポジウムで音楽プロデューサーの平井洋さんとご一緒したことがあります。五嶋みどりをはじめ日を代表する音楽家のマネジメントやコンサートのプロデュースを、長年やってこられた方です。平井さんによ

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  • 作曲家の”嘘”と視聴者の期待 - ohnosakiko’s blog

    聴覚障害の作曲家 別人が作曲 NHKニュース 人生中途で耳が聴こえなくなった作曲家が障害と闘いながら交響曲などを書き、CDを18万枚も売り上げ、NHKスペシャルでも感動の涙を絞っていたらしい。ところが実は耳の状態悪化で、十数年前から別の人に構想を伝えて作曲を依頼していたことを、人が明かした。 上記のニュースのブックマークコメントを見ると、「客が音でなく物語を消費している」「モノを物自身の価値でなく、付加価値(この場合はストーリー性)有りきで消費する」といったコメントに賛同者が多い。 かつてNHKスペシャルを見て感動した人の反応記事も上がっていた。 ギャフン! ギャフン! ギャフン! - 北沢かえるの働けば自由になる日記 ここでも「私たちは物語を消費したがり過ぎている」という言葉があった。 Mamoru Samuragochi : I'm a fraud, admits "Japan's

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  • 野蛮な食べ方 - ohnosakiko’s blog

    30歳を過ぎるまで、カラスミというものをべたことがなかった。そういう珍味が世の中にあることも知らなかった。 結婚して数年経った頃、お歳暮かなんかで九州の人からカラスミを頂いた。 「なにこれ」 「カラスミ。ボラの卵巣を塩漬けにしたやつ。ったことないか」 「ない」 「酒のあてに最高だぞ」 「へえー(ワクワク)」。 薄くスライスして皿に並べた。見たとこ奈良漬けそっくりだ。なんかパッとしないべ物だね。しかし一切れ齧ってみると‥‥ナニコレウマイ! 日酒を飲みながら「おいしいねー」と喜んでカラスミを口に放り込んでいたら、「おいおい」と夫に咎められた。 「そうパクパクうなて。奈良漬けじゃないんだから。これ、幾らするか知ってるか」 「知らない」 「五千円はする」 「えっ、そんなに」 「チビリチビリとべるもんなの、こういうのは。パクパクうもんじゃないの」 そうなんだ。 滋賀の人から鮒寿司が送ら

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  • 主婦の旅行 - ohnosakiko’s blog

    実家に帰った時に母親が自己中すぎてびびった - Hatelabo::AnonymousDiary この記事の書き手と母親との会話部分を抜粋。 母「やっぱり旅行友達と行くに限るわよね。」 俺「どういうこと?」 母「だって温泉入って一泊するのにお父さんと行ったら倍お金がかかるでしょ?」 俺「2人で行ったら2倍かかるのは当たり前でしょ?」 母「そういうことじゃないわよ。私が温泉行くのにお金が倍かかるの!」 俺「???」 母「だから、あたしとお父さんだと結局財布が一緒でしょ?だから倍かかるの。同じことしてるのに倍お金がかかるなんて無駄でしょ?」 俺「・・・。」 ブックマークコメントにあったような「夫の悪口」「身内をけなす」とまでは感じなかったが、同伴者である夫の楽しみについての視点が一切なく、自分の楽しみにかかる費用の計算にしか関心がないことをあからさまにしている(「私が温泉行くのにお金が倍かか

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  • 「再び大人になる」ということ - ohnosakiko’s blog

    デキ婚しとけばよかった - Hatelabo::AnonymousDiary 「産んで育てられるという体制が整ってから子どもを作ろうとしても年齢的になかなかできず、つらい不妊治療をするほど欲しいかというとそうでもないが、なんとなく子どもがいたらいいだろうなと思いながら結局は手遅れになるくらいなら、デキ婚しといた方がよかったかもしれない」という記事が数日前にあった。 子どもを産み育てるハードルが上がっていると言われる社会で、こういう悩みを抱える女性は多いのかもしれない。 これに対し、デキ婚で苦労している最中の人は「計画的にした方がいい」と言うだろう。比較的若いうちに出産、育児をして良かったと思っている人は「早めに産んでおいた方がいい」と言うだろう。少し遅くに子どもを授かった人は「まだ今からでも間に合う」と言うだろう。 伝統主義者は「子どもを作らないのは家族制度の崩壊だ」と言うだろうし、フェミ

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  • 『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』を読んで - ohnosakiko’s blog

    話題の新書。amazonでの評価は分かれている。「評価が高い有用性のあるレビュー」(星4つ)が内容を手際良くまとめてあるので、どんなことが書いてあるか知りたい人にはおすすめ。 日の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社+α新書) 作者: 深尾葉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/04/23メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (14件) を見る 筆者の主張を簡単に言えば、「高度経済成長期以降に増えてきた男性の自殺、離婚、DV、ネグレクト、晩婚化・非婚化の要因は、結婚が専業主婦やそれを志向する女性にとって、生存競争を生き抜くために「幸福の擬装工作」までして男性を”搾取”するシステムとなってしまっているからだ。物質的・経済的な条件に左右される「幸福の指標」は『箍』となって、男性だけでなく女性自身をも呪縛し、今日の日社会の閉塞状況を引き起こしている。これは、戦後

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  • 八代亜紀の絵を描いたのは「誰」か? - ohnosakiko’s blog

    一昨日発売の『週刊文春』5月23日号に、”「『八代亜紀作』の絵は私が描きました」 大物演歌歌手の盗作疑惑を告発”という記事が3ページに渡って掲載されている。 ●リード 演歌の大御所・八代亜紀は「画家」としての顔も持つ。箱根には広大なアトリエがあり、フランスの権威ある展覧会に入選したほどの腕前という。だが、「八代亜紀作」の絵画は当に自分自身で描いたものなのか? 偶然の一致とは考えにくい重大な疑惑が浮上した。 記事のあらましは以下。 証言者の一人目は美大生のAさんで、予備校時代、別の部屋に10人くらいが集められ、アクリル絵の具でや麦わら帽子などの絵を描かされたことが何度かあった。携帯やカメラの持ち込みは禁止。八代亜紀の名前は出されず、絵はすべて回収された。後にバラエティ番組で自分たちの描いたのと同じモチーフ、同じ構図、同じパースの絵が、八代亜紀作の絵と紹介されていて驚いた。 もう一人の現在

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  • 他人のシモの世話をすること - ohnosakiko’s blog

    排泄は、プライバシーを厳重に確保した上で行いたい行為の一つだ。 排泄の直接の「原因」である物摂取は、人と共に行うことに特に恥ずかしさを感じない、むしろ楽しかったりするのに、排泄が強い羞恥心と結び付いているのは、その器官と生殖器の位置が極めて近い(か同じである)ことと、排泄物の匂いや形状が原因だろう。 もし排泄器官が手首についていてウンコがバラの香りと色をもっていたら、ここまでの羞恥心は掻き立てられないのではないだろうか。 そういうわけで、先月から通い始めたホームヘルパー2級講座は、体位変換、ベッドメイキング、シーツの(寝たまま)交換、衣服の着脱と寝間着の交換、車椅子と杖の介助、視覚障害者の介助と進んできて、先日は排泄ケアについて学んだ。 実技に入る前の講師の話はかなり”リアル”で、少し慣れてきた受講生の間にも微妙な緊張感が漂った。やはり介護の仕事において排泄ケアはその緊急性を考えても重要

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  • 自意識のセーフティネットを破って - ohnosakiko’s blog

    Midas  絵画とは「この私には世界はどう見えているか」を他人に知らせ共有するもの。そもそも「こんな私を見て!」の人が上手くなるわけがない(才能以前の問題)。 2013/02/25 http://b.hatena.ne.jp/Midas/20130225#bookmark-134087494 その通りだと思うのですが、なんとなく「どこにも居場所がなく、美術方面に流れてくる若者」像を思い出したので、少し長いですが拙書から引用してみます(文中の「私のことをわかって」の前提にあるのが「こんな私を見て!」)。 最初にそうした若者を見たのは、二十年ほど前、美大予備校で働いていた頃でした。「他に何もできないけど絵が三度の飯より好き」「美術だけは人に負けない」というよくいるタイプではなく、「何もできない中で美術がまだ一番マシかなと思っている」タイプ。大学に入れなければ就職するしかなく、それはどうしても

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  • 森美術館の回答についての雑感 - ohnosakiko’s blog

    会田誠展について - MORI ART MUSEUM 森美術館での会田誠展に抗議が起こった件について、先日、森美術館は美術館の観客である一般の人向けの文面を美術館サイトに出した。現代アート業界で一般向けの言葉としてよく使われている決まり文句に満ちた、可もなく不可もないまるで”水のような”文面だと私は感じた(作家のコメントもそれと同じく無難なもの)。 そしてここから、森美術館は抗議側と議論のテーブルにつくつもりはなく、この件はこの一般向けのコメントをもって終わりとする(したい)のだろうという印象を受けた。 だとしたら、実に変な感じである。 AがBに直接「こういうのは非常に問題だ。やめてほしい」と抗議したのに対して、BはAを無視し、見守っているであろう「みなさま」(あるいは「大文字の他者」)に宛てて、「なんかいろいろ意見が出てるけど、うちの方針はこうだからよろしく」と言っているのだ。変でしょ、

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