熊本県は13日、副知事を退任し総務省に復帰した兵谷芳康氏(53)の後任として、蒲島知事の東京大教授時代の教え子で県政策参与(非常勤特別職)の小野泰輔(たいすけ)氏(38)を起用する人事案を開会中の県議会に提案した。 人事案は賛成多数で同意される見通しだが、議員からは国とのパイプの弱体化と、若さと行政経験の少なさを懸念する声が上がった。 小野氏は東京都出身。東大卒業後、衆院議員秘書やコンサルタント会社員などを経て2008年4月、蒲島知事の1期目から政策スタッフとして非常勤特別職に就任。東日本大震災の被災地と県の連絡調整や、川辺川ダム問題などを担当してきた。 代表質問では最大会派・自民党(34人)の前川收(おさむ)議員が、これまで副知事は県庁生え抜きと、総務省からの出向者の2人制だった経緯を踏まえ、「国とのパイプがない新しい副知事の役割をどう考えるのか」などと人選の理由を含めて質問した。 これ