【ワシントン=犬塚陽介】米紙ワシントン・ポストは1日、安倍晋三首相には「歴史と向き合う能力がない」と批判した社説に反論する佐々江賢一郎・駐米大使の反論文を掲載した。大使は、これまでにも日本政府は「深い自責と心からの謝罪」をしていると説明し、安倍政権も同様の見解であることを強調した。 佐々江大使は、安倍政権が「歴史と正面から謙虚に向き合うことが常に重要と信じている」と指摘した上で、歴史の直視は歴史家や知識人が調査し、掘り下げた「個別の事実とともに促進されるのが望ましい」との見方を示した。 また、日本は自由や民主主義を戦後の国家の基本としており、「アジア太平洋地域の平和と繁栄に貢献を続ける」との立場を改めて強調した。 ワシントン・ポストは4月27日付の社説で、安倍首相による「侵略の定義は学会的にも国際的にも定まっていない。国と国との関係で、どちらから見るかで違う」との発言を「自己破壊的な(歴史