「作者の気持ち」「筆者の主張」は太字で強調――。本文の重要部分を分かりやすく示した中学生向け横書き国語教科書「パイロット版:目新しい国語」(勤墾館)が教育関係者の注目を浴びている。 「目新しい国語」は、「ITと国際化時代に対応した全く新しい国語教科書」を目標に、IT教育の専門家ら20人が監修。「パイロット版」として3月に発売した。 従来の国語教科書と大きく異なるのは、横書き表記と本文の重要部分を太字で強調した点だ。今日、インターネットのウェブサイトのほとんどで横書きが使われていることや、日常語にアルファベットが増えている状況から「縦書きは非合理的になりつつある」と結論付け、横書きを取り入れた。 また、論説文では段落内で最も重要な部分を、物語文では登場人物や作者の心情が最もよく表れている部分をそれぞれ太字で強調。太字を読むだけで大意をつかめるようにした。さらに収録作のほとんどで、文中の不要な