少し前のことですが、台湾の台北市を訪問する機会があり、臺灣臺北地方法院(台湾台北地方裁判所)を見学させて頂きました。 玄関では、日本の裁判所と同様、手荷物X線検査と金属探知機のゲートでチェックを受けました。 建物は、歴史的な風格を残していましたが、法廷内はIT化が進んでいるなどの他、いろいろと驚くことが多かったです。 丁度、刑事法廷が開かれていたので傍聴したのですが、 まず、被告人は、弁護人と同じ位置に座っていました。 弁護人の机の前ではなく、正に、弁護人と同様に机を前にして座っているのです。 当事者主義が徹底しているということなのでしょうか。 次に、検察官席と、被告人・弁護人席の後ろの壁に大きなスクリーンがそれぞれ設置されており、そこに、書記官の入力するパソコンの画面がプロジェクターによってリアルタイムに写し出されていくのです。 したがって、裁判官が被告人に質問した言葉、 これに対して被