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書評に関するhystericgrammarのブックマーク (49)

  • 今日死にたい水フェチ:朝井リョウ『正欲』 - laiso

    正欲(新潮文庫)は平成生まれの直木賞作家・朝井リョウの多様性を尊重する時代の不都合な側面を描く作品。 作の構成はパズルのように展開していく。何者かの独白、週刊誌の記事、偶像劇めいた日常。そして、後半に真実が明らかになり最後に一枚の絵になる。 「好きなことで生きていく」。かつて、そんな謳い文句のYouTube広告があったのを覚えている。だが、もしもその「好きなこと」が、世間から逸脱したものだったら?反社会的な衝動だったら?そんな疑問が、私の脳裏をよぎったことがある。 『正欲』にも、不登校YouTuberに影響されて動画制作活動を始める子供たちとその家族が登場する(余談だが現実の有名不登校Youtuberが学校に戻るのは作が出版された後のこと) 登場人物たちは、マイノリティ(性的少数派)とマジョリティ、そしてマイノリティを受け入れる立場という、緊張感に満ちた三すくみの関係性の中に置かれてい

    今日死にたい水フェチ:朝井リョウ『正欲』 - laiso
  • ラトゥール『科学論の実在: パンドラの希望』第2章 覚書 - 井出草平の研究ノート

    科学論の実在: パンドラの希望 作者:ブルーノ ラトゥール産業図書Amazon 読書会の覚書。 この章はアマゾンの森林での土壌サンプリングを題材に、科学的実践の詳細を観察し、その過程を描写している章。 「循環する参照」(circulating reference) 「循環する参照」(circulating reference)は、科学的な知識生成のプロセスを説明するために使われる概念。この概念は、科学者が現場での観察やサンプル収集から始まり、これらのデータがラボで分析され、結果が報告書や論文としてまとめられ、再びフィールドワークに戻るという、一連の連続したプロセスを指す。 このプロセスは信頼性の向上、新たな発見の促進、知識の体系化に貢献できる。 演繹的な参照元の不在 「循環する参照」は、科学的知識が単一の確固たる参照元から演繹されるのではなく、多様なデータポイント、観察、分析、解釈が相互に

    ラトゥール『科学論の実在: パンドラの希望』第2章 覚書 - 井出草平の研究ノート
  • 『プログラミングの心理学』を読んだ - 夜は寝る

    在宅の日々、だいたいラジオをきいて過ごしている。radikoだけでは飽き足らず、この世のすべてのラジオアプリをインストールし、Podcastをダウンロードし、耳から注入している。 shop.nikkeibp.co.jp 先週読んだCode Completeにおいて、複数の章で参考図書として紹介されていた。著者はGerald Weinberg氏で、ソフトウェア界における偉人の一人。著作では『ライト、ついてますか』も有名っぽい。 初版はなんと1971年。磁気テープを用いた開発や、プロジェクト例などは歴史を感じさせる。筋であるプログラマの心理面の問題意識や実験結果、考察は、いま読んでも古さを感じない。そのこと自体が、書のテーマが質的な問題であることを示唆している。一方、プロとアマチュア、マネージャとプログラマ、また(職業人としての)男性と女性を区別した記述がやや軽薄に感じた。これは著者の不

    『プログラミングの心理学』を読んだ - 夜は寝る
  • 数式は登場せず、「問題解決志向」の統計学入門

    [Book Review 今週のラインナップ] ・『統計学の極意』 ・『「まちライブラリー」の研究 「個」が主役になれる社会的資づくり』 ・『円の実力 為替変動と日企業の通貨戦略』 ・『科学がつきとめた 中年太りのすごい解消法』 評者・神戸大学教授 末石直也 キャッチーなタイトルから抱くイメージとは裏腹に、書は一流の研究者によって著された深い洞察に満ちた統計学の入門書である。 数式は登場させないスタイル 「問題解決志向」の統計学入門 著者のシュピーゲルハルターは、「逸脱度情報量規準」という指標の提案者として知られる統計学の理論研究者である。同時に、医療統計学の分野において優れた貢献を果たしてきた応用研究者でもある。そんな著者による書は、数式が登場しない読み物のスタイルを取りつつも、統計学の基概念を厳密性を損なうことなく解説している。 書のいちばんの特徴は、著者の言葉を借りると「

    数式は登場せず、「問題解決志向」の統計学入門
  • 全社会人が読みたい「面倒なことはChatGPTにやらせよう」|asano

    これは全社会人が読んで得をする書籍ですが、特に「パソコンが得意ではない社会人の方」が読むと一番効用が大きいように思いました。 また、私自身IT業界で働いていて世間一般的には「パソコンが得意な人」だと思いますが、それでも知らなかった使い方もたくさんあり学びが多かったです。 この書籍の推しポイントやりたいことベースで書いてある 日常のあらゆる面倒なことに手が届く パソコン触りたての人がつまづきそうなポイントへのフォローが丁寧 (例:ChatGPTはShift Enterで改行できる、など) 試行錯誤のうえのプロンプト(=AIに対しての指示)が載っているので出力が安定している (※ ChatGPTをはじめとしたLLMは同じ入力でも毎回出力変わります。また、ちょっと言葉が足りなかったりするだけで意図しない出力が返ってきますがそのあたりへの気配りが非常に丁寧です) 著書の専門性が高い(Kaggle

    全社会人が読みたい「面倒なことはChatGPTにやらせよう」|asano
  • 更科功『若い読者に贈る美しい生物学講義』 - 紙屋研究所

    リモート読書会で更科功『若い読者に贈る美しい生物学講義』を読む。 若い読者に贈る美しい生物学講義――感動する生命のはなし 作者:更科 功 ダイヤモンド社 Amazon このは、生物学に興味を持ってもらいたくて書いたである。タイトルには「若い読者に」と書いたけれど、正確には「自分が若いと勝手に思っている読者に」だ。好奇心さえあれば、百歳超の人にも読んで欲しいと思って、このを書かせて頂いた。(p.5) 高校の生物で6点を取った歴史を持つ男として、「ほう、興味を持たせられるなら持たせてもらおうではないか」と思って読み始めた。 更科人による章立て紹介は次のとおりである。 簡単に内容を紹介しておこう。まずは、生物とは何かについて考えていく(第1章および第3章〜第6章)。そのなかで、科学とはどんなものかについても考えてみよう(第2章)。生物学も科学なので、その限界についてきちんと理解しておくこ

    更科功『若い読者に贈る美しい生物学講義』 - 紙屋研究所
  • 『宗教の起源』書評 - 宗教はすごく「気持ちいい」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    なぜ宗教ははじまり、なぜ人間に必要とされたのか 『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』ロビン・ダンバー著(白揚社)を読みました。 タイトル通り、なぜ宗教は発生し、なぜ人間は宗教を必要とし、宗教の質とは何なのかを明らかにしていくです。 かなり面白かったので、今回ブログでも紹介したいと思います。 1. 人類学や心理学、脳科学から宗教を分析する 書の筆者はロビン・ダンバー氏はイギリスの進化心理学者、人類学者で、もともと霊長類行動の研究者だった方です。 猿やチンパンジーの研究をする延長線上で、同じ霊長類ということで人間の進化の研究に携わるようになりました。 その中で筆者は宗教がどう人間社会や人間自身の発達に関わってきたのか、そしてなぜ人間には宗教が必要だったのか、という点に関心を持ちました。 書はこれまでの彼の数々の研究や著作をもとにまとめられたです。 そのため宗教へのア

    『宗教の起源』書評 - 宗教はすごく「気持ちいい」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
  • 「能動的に行動する能力」はいかにして生まれ、進化してきたのか──『行為主体性の進化:生物はいかに「意思」を獲得したのか』 - 基本読書

    行為主体性の進化:生物はいかに「意思」を獲得したのか 作者:マイケル・トマセロ白揚社Amazonこの『行為主体性の進化』は、認知科学が専門のマイケル・トマセロによる、「行為主体性」について書かれただ。霊長類や他の哺乳類はアリやハチといった昆虫と比べると「知的」であるようにみえる。しかしその知的さをどのようにはかるべきだろうか。もちろん、これについては行動の複雑さなど無数の尺度が考えられるだろうが、書ではその知的さの違いを「行動の制御」に見出していく一冊だ。 たとえば、アリやミツバチの行動は、それがどれほど複雑であっても個体がすべてをコントロールしているようにはみえない。彼らの行動を主に制御しているのは個体の判断ではなく生物学的機制(バイオロジー)である。一方の霊長類や他の哺乳類は、ある程度は自分のコントロールにおいて、情報に基づく決定を能動的に下しているようにみえる。これに関連して出て

    「能動的に行動する能力」はいかにして生まれ、進化してきたのか──『行為主体性の進化:生物はいかに「意思」を獲得したのか』 - 基本読書
  • 『資本主義の〈その先〉へ』(筑摩書房) - 著者:大澤 真幸 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:大澤 真幸出版社:筑摩書房装丁:単行(ソフトカバー)(456ページ)発売日:2023-06-28 ISBN-10:4480867430 ISBN-13:978-4480867438 内容紹介: 終焉が予感されつつも〈その先〉が見えない資主義。精神的・社会的現象として再定義し、資主義概念を刷新。〈その先〉へ行くための原理を示した決定的論考! 時代精神の運動、捉える想像力ポスト冷戦は、世界中が資主義にすっぽり包まれる時代。逃げ場のない牢獄だ。出口はないのか。ほこりを被っていた社会主義やコミュニズムが注目を集めている。 大澤真幸氏は言う。資主義の終わりは想像しにくい。ならば<その先>を考えよう。まず資主義がどんな運動だったかふり返るべき。マルクスの価値論、ヴェーバーの救済予定説…。正統な議論を追うと、利潤のあくなき追求が、自然科学や小説を含むもっと大きな時代精神の運動の一部なの

    『資本主義の〈その先〉へ』(筑摩書房) - 著者:大澤 真幸 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • ロペス、ナナイ、リグル『なぜ美を気にかけるのか:感性的生活からの哲学入門』 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    なぜ美を気にかけるのか: 感性的生活からの哲学入門 作者:ドミニク・マカイヴァー・ロペス,ベンス・ナナイ,ニック・リグル勁草書房Amazon 遅くなってしまったが、訳者の森さんから頂いた『なぜ美を気にかけるのか:感性的生活からの哲学入門』の感想を書いておく。 【翻訳が出ました】ロペス、ナナイ、リグル『なぜ美を気にかけるのか:感性的生活からの哲学入門』 - 昆虫亀 書は、ドミニク・ロペス、ベンス・ナナイ、ニック・リグルという三人の気鋭の美学者による初学者向けの美学のだ。美容のみたいなタイトルだが、美容も含め、どうして楽器を弾いたりおしゃれをしたり花を愛でたりするのか——つまり、そもそもなぜ美的なものに関わるのか——についてのである。書の言葉で言えば、どのように生きるべきかという「ソクラテスの問い」に関連して、美が良き人生にどう貢献するのかという問題を扱っている。 個々の章には個別に

    ロペス、ナナイ、リグル『なぜ美を気にかけるのか:感性的生活からの哲学入門』 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
  • 「『言語の本質』、読み終わった。これ、ヤバいわ。今年読んだ本で圧倒的ナンバーワン」⇒「飲食店で気軽な気持ちで読んでたら、おもしろすぎて動悸が早くなって、しんどくて読むのをやめた本は多分人生初です」

    みずの@ゆる言語学ラジオ @yuru_mizuno 今年の新書大賞、決まったわ。 『言語の質』、読み終わった。これ、ヤバいわ。今年読んだで圧倒的ナンバーワン。 飲店で気軽な気持ちで読んでたら、おもしろすぎて動悸が早くなって、しんどくて読むのをやめたは多分人生初です。 今からこのを読める人がうらやましい。 pic.twitter.com/oAtCgwmRlp 2023-05-26 22:05:45

    「『言語の本質』、読み終わった。これ、ヤバいわ。今年読んだ本で圧倒的ナンバーワン」⇒「飲食店で気軽な気持ちで読んでたら、おもしろすぎて動悸が早くなって、しんどくて読むのをやめた本は多分人生初です」
  • 『理数探究の考え方』「理数探究」は先の人生で必ず活きる! - HONZ

    今から3年前、2020年度から全国の高校で選択科目「理数探究」が新設された。生徒が問題意識を持ちオリジナルな解決策を探るという新しいタイプの授業だが、教諭が教科書を使って板書しながら教える通常の授業とはかなり異なる。 生徒一人ひとりが問いを立て、クラスで協力しながら情報を集め、議論しながら解決を探るという斬新な試みだ。書はその新科目「理数探究」では何を学び、どのような達成を目指すのか、など豊富な事例をもとに解説する。 分子認知科学を専門とする著者は、東大教養学部などで長年サイエンスコミュニケーションに携わり、高校「理数探究基礎」教科書の編集委員長も務めた。さらに「東大超人気講義録」シリーズの『遺伝子が明かす脳と心のからくり』(羊土社)など一般向け啓発書も数多く執筆する理科教育の第一人者である。 「理数探究」の目指すところは壮大で、ドッグイヤーと言われる変化の激しい現代社会で柔軟に対応でき

    『理数探究の考え方』「理数探究」は先の人生で必ず活きる! - HONZ
  • 従来とアジャイルで、品質メトリクスには本質的な違いがあるのではないか - ソフトウェアの品質を学びまくる

    ソフトウェア開発における品質のメトリクスについて、新旧2冊のを比べてみました。 1冊は、『初めて学ぶソフトウェアメトリクス』。 原著『Five Core Metrics: The Intelligence Behind Successful Software Management』(Lawrence H. Putnam、Ware Myers著)は、2003年に出版されています*1。 初めて学ぶソフトウエアメトリクス~プロジェクト見積もりのためのデータの導き方 作者:ローレンス・H・パトナム,ウエア・マイヤーズ日経BPAmazon もう1冊は、『アジャイルメトリクス』。 原著『Agile Metrics in Action: How to measure and improve team performance』(Christopher W. H. Davis著)は、2015年に出版されて

    従来とアジャイルで、品質メトリクスには本質的な違いがあるのではないか - ソフトウェアの品質を学びまくる
  • 千夜一夜物語レベルの面白さ『サラゴサ手稿』

    この世でいちばん面白い物語は、『千夜一夜物語』だ。面白さのエッセンスを煮詰め、淫乱で低俗な世界に咲いた気高く美しい枠物語だ。 この世でいちばん面白いファンタジーは、『氷と炎の歌』だ。エロとグロと波乱と万丈と冒険と怪奇の群像劇だ。 この世でいちばん面白い小説は、『モンテ・クリスト伯』だ。究極のメロドラマであり、運命と復讐の逆転劇だ。 そして、『サラゴサ手稿』は、面白さのエッセンスを煮詰めた枠物語であり、エログロ波乱万丈の群像劇であり、究極のメロドラマである。惜しむらくは全三巻と短く、気のすむまで狂ったように読み続けることはできぬ(その点、千夜一夜は全11巻なので延々と没入できる)。 しおり無用の面白さだが、一気に読ませぬ迷宮が仕掛けてあるのでご注意を。ひとたび頁を開いたら最後、物語の物語の物語の中に入り込み、ストーリーのダンジョンを行ったり来たり、延々と彷徨うことになる。 説明する。 『サラ

    千夜一夜物語レベルの面白さ『サラゴサ手稿』
  • 本の紹介:医療者のスライドデザイン | 呼吸器内科医

    学会、講演、ポスター発表など、デザインで悩んでいる人。絶対買いのでしょう。私もYahoo!ニュースでデザイン学を毎日修業しておりますが、やはりプロの意見は違います。執筆家・コラムニストとしても、非常に参考になりました。

    本の紹介:医療者のスライドデザイン | 呼吸器内科医
  • 「メタモルフォーゼの哲学」書評 植物も動物もひとつの生の変身|好書好日

    ISBN: 9784326154845 発売⽇: 2022/11/01 サイズ: 20cm/211,4p イモムシとチョウは形態が異なっていても同じ生きものである。あらゆる生きものの身体は「ただ一つの同じ生」が入り込む、一時的で過渡的な形態なのだ。哲学者がひらく生物種、土地、… 「メタモルフォーゼの哲学」 [著]エマヌエーレ・コッチャ 表紙を飾る大小島(おおこじま)真木の挿画が書の世界観と共震している。植物と動物と人間が、血管や気管や枝や根や骨を想起させる管でつながっている絵である。 人間は、植物や動物と切り離された存在なのか。そもそも、それぞれの生物は、ただひとつの生の変形であり変身ではないのか。こんな書の問いもまた、大小島の絵のようにグロテスクなまでに爽快である。 著者は『植物の生の哲学』で日に知られた哲学者で、G・アガンベンの弟子。農業学校出身という異色の経歴だけあって、私は彼

    「メタモルフォーゼの哲学」書評 植物も動物もひとつの生の変身|好書好日
  • <書評>『創造的破壊の力』フィリップ・アギヨン、セリーヌ・アントニン、サイモン・ブネル 著 :東京新聞 TOKYO Web

    「創造的破壊」とは、二十世紀の天才経済学者シュンペーターが有名にした言葉だが、書は、フランス出身で世界的に活躍している三人の経済学者が、創造的破壊をもたらすイノベーションがどのような影響力を持ち、どのような環境であればそれを促進しうるかを具体例を通じて論じた好著である。 「新古典派」のコアな理論体系によれば、物理的な資の蓄積(換言すれば、設備投資の促進)が一人当たりのGDPを引き上げるという。資は収穫逓減の法則に従うので、この方法では一定限度までしか成長はできない。そこで最近では、教育や知識開発への投資でも成長につながるモデルがいくつも提示されるようになった。だが書は、その掘り下げ方が新古典派では不十分だと主張する。 そこで、イノベーションの積み重ねこそが成長の最大の原動力だというシュンペーター流の考え方が登場するのだが、特に力点が置かれるのは、知的財産権の保護という制度の確立であ

    <書評>『創造的破壊の力』フィリップ・アギヨン、セリーヌ・アントニン、サイモン・ブネル 著 :東京新聞 TOKYO Web
  • 【書評】磯前順一著『公共宗教論から謎めいた他者論へ』-週刊読書人

    右と左の矢印を使ってスライドショーをナビゲートするか、モバイルデバイスを使用している場合は左右にスワイプします

    【書評】磯前順一著『公共宗教論から謎めいた他者論へ』-週刊読書人
  • 元国立国会図書館司書が書いた「調べもののバイブル」が飛ぶように売れている理由

    ブログ「読書猿 Classic: between/beyond readers」主宰。「読書猿」を名乗っているが、幼い頃から読書が大の苦手で、を読んでも集中が切れるまでに20分かからず、1冊を読み終えるのに5年くらいかかっていた。 自分自身の苦手克服と学びの共有を兼ねて、1997年からインターネットでの発信(メルマガ)を開始。2008年にブログ「読書猿Classic」を開設。ギリシア時代の古典から最新の論文、個人のTwitterの投稿まで、先人たちが残してきたありとあらゆる知を「独学者の道具箱」「語学の道具箱」「探しものの道具箱」などカテゴリごとにまとめ、独自の視点で紹介し、人気を博す。現在も昼間はいち組織人として働きながら、朝夕の通勤時間と土日を利用して独学に励んでいる。 『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)はロングセラーとなっており、主婦から学生、学者まで幅広い層か

    元国立国会図書館司書が書いた「調べもののバイブル」が飛ぶように売れている理由
  • 『人体の全貌を知れ』を読め! 人体とそれをとりまくサイエンスが如何に素晴らしいかを知るために - HONZ

    こういうを書ける人を心からうらやましく思う。医学や科学についていろいろなところで書いてきたが、まったくレベルが違う。ひとことでいえば、悲しいけれど才能の違いということになるのだろう。それに英語の壁もとてつもなく高い。 著者のダニエル・M・デイビスは英国の免疫学者である。インペリアル・カレッジ・ロンドンの教授で、そのHPを見ると優れた論文をたくさん発表していることがわかる。まだ52歳、現役バリバリ、脂の乗りきった研究者である。とりわけ得意なのはイメージング、いろいろなものを可視化する技術を用いての研究だ。なるほど、だから、このはその内容から始められているのか。 『人体の全貌を知れ』というタイトルからは、このの内容はすこしわかりにくいかもしれない。ごく短い最終章を除いた6つの章で、新しい、文字通りの画期的な技術がいかに開発されたか、そして、その技術が人体を知るためにいかに大きく寄与したか

    『人体の全貌を知れ』を読め! 人体とそれをとりまくサイエンスが如何に素晴らしいかを知るために - HONZ