首都圏(東京電力の管内)では来たるべき夏に、危機的な電力不足が予想されている。7月末の需要予測が5500万kW、現在の供給量が3650万kWであり、これから火力発電を復活させるなどして、せいぜい1000万kW程度の上積み。まだ850万kWが足りないという。 そんななか、番組によれば、不足分の約4割、330万kWを供給できる「最後の選択肢」があるという。新潟県の柏崎刈羽原発が中越沖地震後、全7基中3基が停止しており、これを再稼働させれば330万kwを発生できるそうだ。 げんぱつと聞いて、コメンテイターの鳥越俊太郎が「うえー」と、もううんざりだといった声を出す。福島原発の惨状を見て、原発はすぐにでも廃止したいと思っても、現在の電気に頼った生活はいまだ原発に支えられているのが皮肉だ。 もっとも、柏崎刈羽原発についていえば、運転再開には地元自治体の同意が必要で、それはかなりむずかしいだろう――とい