ソチ五輪で、失意の底に突き落とされた「氷上の妖精」が、感動の「挽回劇」を披露した。 金メダルが期待されていた浅田真央選手は、19日(現地時間)に行われたフィギュアスケート女子・ショートプログラムで、16位という結果に終わった。最初のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒。続く3回転フリップや、後半のコンビネーションジャンプでも回転不足となり、技術点は出場30人中27番目。総合点は、自己ベストを20点以上も下回った。 演技直後のインタビューで、浅田選手は「今まで何をやってきたんだろう」と語るほど失意に沈んでいた。翌20日に、フリーの演技を控えていたが、メダルの可能性が遠のいてしまった浅田選手が、どのような演技を見せるか、多くのファンは固唾をのんで見守っていた。 しかし、浅田選手は快心の演技を披露した。6種類8回のジャンプはすべて着氷し、スピンやステップはすべて最高難易度のレベル4を獲得。