補足これまでホルムズ海峡を通過した日本関係船は商船三井系3隻(SOHAR LNG、GREEN SANVI、GREEN ASHA)のみで、いずれも関連会社・共同保有、行き先も日本ではなかった。残る日本関係船舶42隻のうち、政府交渉により元売り大手所有の出光丸が日本向けサウジ産原油200万バレルを積んで通過した今回は、明確に異質といえる。 駐日イラン大使館は出光佐三の写真と共に「日章丸の1953年の歴史的任務は両国の長年にわたる友情の証として残り、今なお大きな意義を有する」とXに投稿した。Bloombergの著名コラムニストJavier Blas氏は、最初に通過させる船に出光を選んだことに、東京をワシントンから引き離そうとするイラン側の政治的意図を読み取っている。英国の一方的禁輸を破った出光ブランドの再演——船の選別自体が外交メッセージだった可能性を、慎重に注視すべきではないか。

