ヘイブンの監獄惑星から30万人の捕虜を率いて脱出を果たした紅の勇者オナー・ハリントン提督。 ある日、オナーは量子宇宙干渉機の暴走により、気がつくとガイエスブルグ要塞の中で、自分の侍女に鞭(ムチ)をふるうヒステリーな伯爵夫人になっていた。 ヴィクトーリア・フォン・ロットヘルト。ロットヘルト伯爵家の当主。リップシュタット盟約の上位(第12位)に名を連ねる門閥大貴族の一人である。 ラインハルト軍との戦争がいまにもはじまる。科学技術の発達具合が離散紀世界と全然ちがって、軍艦の仕様や艦隊行動の特性はさっぱり不明。提督としての才覚を発揮して、ガイエスブルク軍の指揮権を握るのはとても無理OTL 周りの人たちからは、遠巻きにされて、人差し指でゆびさされながらヒソヒソうわさ話されるような残念な人柄だけど、しかし!ルドルフ大帝以来の名家らしいから、やれることはいろいろとあるかも。 はたしてロットヘルト伯爵夫人