はじめに SQLインジェクションという攻撃手法(脆弱性)は10年以上前から基本的な原理は変わっていません。しかし攻撃される対象であるデータベースそのものは少しずつ進化し、新たな機能や文法、関数をサポートしていきます。そのため、SQLインジェクションの脆弱性が存在する場合に、そこから「どのように攻撃して、その結果何ができるか?」という点については、データベースの進化に合わせた変化があります。 WAFは防御対象となるウェブアプリケーションに脆弱性がある前提でSQLインジェクション攻撃を見つけるものであるため、データベースの比較的新しい機能や文法を使われたとしても、きちんと見つけることができるようになっていることが理想的です。 Scutumにおいてもデータベースが比較的最近サポートするようになった文法等に合わせて防御を強化しています。今回はサブクエリを使ったSQLインジェクションを例として紹介し