先日、元関脇・逆鉾の井筒親方が死去しました。まだ58歳の若さで、死因は膵臓(すいぞう)がんと発表されました。私は、死因を聞いて「またか」と思いました。3年前に亡くなった元横綱・千代の富士の九重親方を思い出したからです。九重親方も膵臓がんで61歳の若さで逝きました。あの、アップル社長のスティーブ・ジョブズ氏も膵臓がんで、56歳で亡くなっています 膵臓がんは、がんのなかで「最悪のがん」とされ、発見されたときは手遅れとされます。「早期発見がしにくい」「転移しやすい」「治癒が難しい」「生存率が低い」と、四つの悪条件がそろったがんです。 多くのがんは治る病気になってきたというのに、膵臓がんだけは例外で、5年生存率はステージ1で40.1%、ステージ4になると1.5%、全症例で9.2%<全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査:2017年4月発表>となっています。しかも、最近は、罹患者数も死亡者