タグ

2009年2月3日のブックマーク (2件)

  • 断絶が招く危機

    もしその技術が伝わっていたら,こんな事態にはならなかった…。プロジェクト遅延やコスト超過,システム障害の発生など重大なトラブルの裏に,技術伝承の失敗が隠れていることが少なくない。伝えるための地道な努力を惜しんではならない。 技術の断絶が現場力の低下を招いているのではないか――。この思いから特集を企画した。背景には,ある若手技術者の言葉がある。 「IT業界技術の変化が早いでしょう。伝承しようと思ったときに,その技術は陳腐化している。だから,ベテラン技術者が自信をなくしてしまった。おかげで,彼らから僕らは何も伝えられていないんです」。 ものづくりの現場や伝統芸能の世界では,昔から技術伝承が大きなテーマだった。だが,歴史の浅いIT業界では「どんな技術を伝承すべきなのか」「どうやれば伝承できるのか」「そもそも技術は伝承できるのか」といったことが,議論されたことも検証されたこともほとんどない。あ

    断絶が招く危機
  • たった2年で基幹系を全面刷新 システム部主導でスピード開発

    貨物専門航空会社の日貨物航空(NCA)は4月7日、貨物管理システムを稼働させた。稼働済みの整備システムや運航管理システムと合わせ、三つの基幹系をわずか2年で開発した。第1号ユーザーも恐れず、海外製のパッケージソフトを全面採用した。最初にシステム部門がシステムの大枠を決め、利用部門の要望は後から取り入れる手法を採用し、スピード開発に成功した。 「データがサーバーからなかなかダウンロードできません」―。今年4月6日、日曜日の夜。成田国際空港内にある日貨物航空(NCA)のオフィスに緊張が走った。基幹の貨物管理システム「i-Cargo」の稼働を翌日に控え、オフィスにはIT戦略部や協力パートナーのスタッフが休日返上で詰めていた。 旧システムからの切り替え作業を始めた矢先にトラブルは起こった。想定していなかったバッチ処理が起動してしまった。過去のデータを保存するサーバーのCPU使用率が予想以上に

    たった2年で基幹系を全面刷新 システム部主導でスピード開発