直島福武美術館財団(福武總一郎理事長)は7日、瀬戸内海の犬島(岡山市犬島)で今春着手する「犬島アートプロジェクト」第2期工事の建築計画を明らかにした。国内外で活躍する建築家妹島和世氏が設計し、空き家を生かしたり、壁面が透明なギャラリーなど10カ所程度を整備する。第一弾の3施設程度を2010年7月までにオープンさせる。 第2期工事は、島北部にある集落内の空き家や空き地にギャラリーを整備し、美術家柳幸典氏ら複数の現代アート作家の作品を展示し、島の生活風景とアートを融合させる。12年に全施設を公開する予定。 この日、住民説明会があり、福武理事長や妹島氏らが出席。空き家の梁(はり)や柱を残して改修したり、壁を全面透明のアクリル板にして周囲の風景と作品を同時に鑑賞できるギャラリーなどのイメージ図を示した。