奈良県は3月14日、奈良公園の一画にある吉城園(よしきえん)周辺地区に宿泊施設を整備する「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」のプロポーザルで、森トラストを優先交渉権者に決定したと発表した。応募3者の中から選んだ。 森トラストが提案したのは、「畏敬の夜・神秘の朝、奈良らしさを世界へ」という事業コンセプトの下、隈研吾氏のデザインによるホテルを建築し、運営には最高級クラスのインターナショナルホテルブランドを誘致するという計画だ。既存の庭園や建築物を残し、その中に小さな建築を溶け込ませ、全体として統一感のある奈良らしい環境を創出していく。具体的には、旧世尊院を、宿泊機能に加えて文化発信の場としても活用するほか、吉城園主棟は茶会などのイベントに、知事公舎は庭園の風景を活かしたレストランに活用するなどし、既存の建物の特性を活かしながら、邸宅の佇まいや奈良公園の名勝の価値を活かした宿泊施設を整備する。
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