1000本近い樹木を伐採する可能性がある東京・明治神宮外苑地区の再開発で、文化財保護の提言などを担う「日本イコモス国内委員会」は26日、開発を行いながら、伐採樹木を2本にとどめる試案を東京都に提言した。建築物中心の従来型の再開発と異なり自然環境を優先し、樹木を避けて建物の配置を見直す提案だ。(森本智之) 提言を取りまとめた中央大研究開発機構の石川幹子教授は「大量伐採を回避しながら開発もする、こういうこともできるという提案。議論のたたき台にしてほしい」と述べ、事業者や計画を監督する立場の都に再検討を促した。