リリース概要 大阪大学大学院工学研究科の笠井秀明教授らの研究グループは、原子核に古典論を用いた従来の第一原理計算の限界を突破するために、固体表面での世界初の水素反応量子ダイナミクス理論※1(笠井理論)を提唱し、数々の成果を上げてきました。 その後、「量子ダイナミクス理論(Naniwa)」は水素以外の元素および固体内部に拡張され、超高速計算アルゴリズムを搭載した「量子第一原理計算(Hyper-Naniwa※2)」として確立し、その応用範囲は一挙に拡大しました。今回、これらの成果を究極のエコ電池として期待されている固体高分子形燃料電池〔PEFC〕※4に適用し、燃料電池内の反応すべてが量子反応であることを突き止め、これに基づく燃料電池の知的設計手法の構築に成功しました(関連特許:出願8件、うち国内登録が2件、米国登録が1件)。 本成果は、水素・燃料電池の研究開発と製造技術に関する第9回 国際 水