膨大な情報にどう対処すればよいか。イギリスの人気作家のオリバー・バークマン氏は「膨大な情報に追いつこうとしても無駄だ。脳に情報を詰め込むためではなく、今この瞬間を楽しむために本を読むべきだ」という――。 ※本稿は、オリバー・バークマン『不完全主義 限りある人生を上手に過ごす方法』(かんき出版)の一部を再編集したものです。 「読むべき情報が多すぎる」問題 ガーディアン紙(イギリスの大手一般新聞)に勤めていた頃、飽きるほど書かされるトピックがあった。情報過多の時代をどう生きるか、というものだ。 いや、情報過多について何万文字も情報を追加したところで意味ないじゃないか、とみんな内心感じていたと思う。 当時は2000年代半ばだったが、「読むべき情報が多すぎる」という問題をインターネットが指数関数的に悪化させることはすでに明らかだった(1999年の時点で、世界中で生成されたデータ量は少なくとも15億
