鈴木俊一財務相は6日の閣議後の記者会見で、10月にまとめる経済対策を巡り岸田文雄首相が「税収増を還元する」と表明したことについて「十分な財源的な裏付けがあるとは思っていない」と述べた。鈴木氏は「経済状況は改善しつつあり、それに伴って税収も増加してきたところだが、足元の法人税の収入は必ずしも増えていない」と指摘した。「さまざまな要因で変わるため継続して何かの財源に使
「文学は役に立たない」という人がいる。 データに基づく科学とは異なり、文学は主観的な解釈をベースとしており、客観性・再現性は低い。小説を読んでも、実用的ではないという主張だ。 そんな人に真向勝負を挑んでいるのが、本書だ。 文学作品が人の心を動かすとき、脳内で起きている変化を神経科学の視点から解き明かす。感動は主観かもしれないが、客観的に計測でき、かつ再現可能なテクノロジーだと説く。 著者はアンガス・フレッチャー[Angus Fletcher]、神経科学と文学の両方の学位を持ち、スタンフォード大学で教鞭をとり、物語が及ぼす影響を研究するシンクタンクの一人である。 『オイディプス王』『ハムレット』『羅生門』『百年の孤独』など具体的な作品を挙げて、それらが脳のどの領域にどう作用し、それがどのような効果を及ぼしているかを説明する。 もちろん、受け継がれてきた作品は、それぞれの時代背景を反映している
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