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  • 老子・各章解題〜〜その3(最終回) - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    中国の古典・「老子」は短い文章の断章・81章(5000余言)からなる全体も短い文献ですが、その意味するところは非常に深いです。これから、3回に分けて、各章のキーワード、要諦を挙げてみようと思います。@1=1章と言う具合に表記します。81÷3=27章づつです。出典は「老子」(小川環樹・訳注:中公文庫)からです。このブログは、私のなかの老子にインデックスを付け、整理整頓する意味があります。ちょっと取っ掛かりにくい人もいると思われるので、一回置きにエントリーします。今回は3回目(最終回)。 (承前) @55:「赤ちゃんの徳。危険な動物(ヘビ、サソリ、ハチ、猛獣、猛禽など)も攻撃しない。」「生命力が盛んである。」老子は嬰児を讃える。 @56:「知る者は言わず、言う者は知らず。」「和光同塵」(@4)&「聖人は(為政者が)利することも害することも出来ない。毀誉褒貶を超えているからである。」 @57:「

    老子・各章解題〜〜その3(最終回) - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/09/11
    [老子61章と80章には、大きな断絶がある。61章では小国が大国に併合されるのを良しとしているのに対し、80章では、隣近所とも交渉しない国の姿が描かれるのである。どちらが老子の本音だろうか。]
  • マンガも31通りに分類できる? - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    筒井康隆さんの「文学部唯野教授」は、まっとうな文学理論と、エゴ丸出しの大学社会のドタバタを平行して書き綴った面白いですが(1990年・岩波書店)、この中に、文芸批評の1分類として、第8講「構造主義」があり、1928年、ロシア・フォルマリズムの論客であったウラジーミル・プロップが「昔話の形態学」と言うのなかで、「あらゆる魔法昔話」を、7つの行動領域、31の要素に分類したとのことです。全ての魔法昔話は、「主人公」だの「助手」だの「敵対者」だの「探し求められる人物」だのといった7つの行動領域を、31のやりかたで結合しただけ、というわけです。(「文学部唯野教授」P259) 参考過去ログ:パンドラの箱・・・ロシア・フォルマリズム http://d.hatena.ne.jp/iirei/20081122#1337305032 そこで、wikiから、それらの用語を抜粋すると 昔話の構造31の機能分類

    マンガも31通りに分類できる? - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/09/06
    [ロシア・フォルマリズムの論客・ウラジミール・プロップは、魔法昔話を分析し、それらが31のパターンの組み合わせであることを示した。なるほど、マンガとかには、「主人公が帰還しない」類型のお話が沢山ある。]
  • 老子・各章解題〜〜その2 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    中国の古典・「老子」は短い文章の断章・81章(5000余言)からなる全体も短い文献ですが、その意味するところは非常に深いです。これから、3回に分けて、各章のキーワード、要諦を挙げてみようと思います。@1=1章と言う具合に表記します。81÷3=27章づつです。出典は「老子」(小川環樹・訳注:中公文庫)からです。このブログは、私のなかの老子にインデックスを付け、整理整頓する意味があります。ちょっと取っ掛かりにくい人もいると思われるので、一回置きにエントリーします。今回は2回目。 (承前) @28:「硬さの力をしりつつ弱さを保てば、天下の谷となる。すると変わらぬ徳が身につく。それは削られる前の樸(あらき)・(切り出したままの木材)と同等である。」(@19参照) @29:「天下は獲ろうとして獲れるものではない。固執すると失う。」 @30:「道を旨とする者は武力を用いない。 軍が屯(たむろ)したとこ

    老子・各章解題〜〜その2 - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/09/01
    [奇書である老子の中でも、第36章は変わっている。ここでは敵を増長させることにより、敵を弱体化する手管が述べられている。「敵を弱めようと思えば、一時屈強にさせなければならない」という具合である。]
  • 「けいおん!」はどこが面白い? - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    はてなブログの注目書籍でよく取り上げられている「けいおん!」、どんなものかと入手してみました。とりあえず1巻を。定価860円。「けいおん」とは「軽音楽」の略称でしょう、私はジャズやロックをクラシックに比べて「軽い」ことはないと思うのですが。一種の蔑称かと思います。さて、この作品を読んでみて、これは大外れかと思いました。どんな話かというと、wikipediaによると 廃部寸前の私立桜が丘女子高校軽音楽部で4人の生徒たちがバンドを組み、ゼロから部活動を行っていくストーリー。途中新入生が加わり、5人となった。軽音楽部の結成から結成時のメンバー4人の大学進学までの3年間の部活動を描く。 「「芳文社」」の月刊4コマ漫画誌『まんがタイムきらら』にて2007年5月号から連載を開始。『まんがタイムきららキャラット』では数回のゲスト掲載を経て、2008年10月号からしばらく隔月連載された。2009年6月には

    「けいおん!」はどこが面白い? - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/08/27
    [マンガ「けいおん!」は、駄作だと思う。軽音楽部の女子生徒たちの日常を、だらだらと描いているように思われるからだ。これだったら、美術部とか茶道部の話でもよかろう。どうも草食系男子に喜ばれているようだ。]
  • 老子・各章解題〜〜その1 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    中国の古典・「老子」は短い文章の断章・81章(5000余言)からなる全体も短い文献ですが、その意味するところは非常に深いです。これから、3回に分けて、各章のキーワード、要諦を挙げてみようと思います。@1=1章と言う具合に表記します。81÷3=27章づつです。出典は「老子」(小川環樹・訳注:中公文庫)からです。このブログは、何より私のなかの老子にインデックスを付け、整理整頓する意味があります。ちょっと取っ掛かりにくい人もいると思われるので、一回置きにエントリーします。 @1:「真の道は、語り得ない(意訳です:原文は「道の道う(言う)べきは、常の道にあらず」」&「有無の差異・無の優位性」・・・のっけから、老子で最も難しい章の一つ。 (注)この「道の言うべきは、常の道にあらず」という文言、「常=不変」とは(小川さんの注では)道が語りうるものであれば「不変の」道ではない・・・とされる。ただ、「常=

    老子・各章解題〜〜その1 - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/08/22
    [老子は、第一章で「不変の道は、言葉では語り得ぬ」としているが、それでは道を語る「老子」一巻が無用なことになってしまう。この矛盾はいかにせん。むしろ、このような矛盾が老子の面白いところなのかも知れぬ。]
  • ナスと量子力学〜幼児の会話から - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    ☆ 隣の保育園の“つぶやき集”から 子供たちがなすの話をしていて 「なすの色ってむらさきやね」 「うん。でも中は白ねんよ」 「なんで中だけ白なんかね?」 「きっと包丁で切られるときに、びっくりしてしまうんじゃない!」 (4歳児) 私:>「きっと包丁で切られるときに、びっくりしてしまうんじゃない!」(4歳児) ・・・これって、「観測する」という行為によって、対象の素粒子の姿が変わるという、「量子力学」を連想しますね。「切る」という観測の行為がなければ、ナスはたしかに中までムラサキ色なのかも知れません。 Mikuさん:礼さんこんにちは。「切る」という観測行為がなければ、ナスは確かに中までムラサキ色なのかも知れません・・・小さなつぶやきがこれほど深い思索につながるのですね。ありがとうございます。 以上は http://d.hatena.ne.jp/mikutyan/20130517/136875

    ナスと量子力学〜幼児の会話から - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/08/17
    [ある4歳児が「ナスの切り口が紫色でない」ことについて「びっくりしたのだ」という解釈をしていたが、これって、「観測によって対象物の有りようが変わる」という量子力学の考え方とさほど変わらないと思う。]
  • 白川静VS藤堂明保:漢字の語源を巡って - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    私は漢字の語源を知るのが好きで、その種のを読んだり、通信教育で学習したこともあります。その中で、極めて読みにくく、途中で読むのを止めたが白川静さんの著作でした。一方、めちゃめちゃ面白く読み終わったのが藤堂明保さんの「女へんの漢字」でした。私のなかで極めて評価が変わったという珍しい対比です。そして、この両者は漢字の語源について、お互いの業績を完全否定しあっています。これは何故なのでしょうか? 白川静さんの略歴についてwikiから引いてきますと 1910年4月9日 - 2006年10月30日)は、日の漢文学者・古代漢字学で著名な東洋学者。学位は文学博士(京都大学)。立命館大学名誉教授、名誉館友。福井県福井市生まれ。 1962年、博士論文「興の研究」で、文学博士号を取得(京都大学)。古代漢字研究の第一人者として知られ、字書三部作『字統』(1984年、各.平凡社)、『字訓』(1987年)、『

    白川静VS藤堂明保:漢字の語源を巡って - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/08/12
    [白川静と藤堂明保は、どちらも碩学なのに、お互いの業績を貶めあっている。白川は何でも呪術につなげる特徴があり、藤堂は「音」が同じなら同族の漢字と見るのであるが、この方法論の差異が仲たがいの原因か。]
  • ウィーン少年合唱団とカストラート - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    歌曲「野ばら」といえば、シューベルトの作曲作品にせよ、ウェルナーの作曲作品にせよ、歌うのはウィーン少年合唱団が随一です。ちょっとこの合唱団の周辺を調べてみました。 野ばら(ウェルナー作曲) 野ばら(シューベルト作曲) ウィーン少年合唱団(Wiener Sängerknaben)は、1498年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が、宮廷礼拝堂少年聖歌隊として創設した少年合唱団である。原型はインスブルックのヴィルテン少年合唱団で、マクシミリアン1世がウィーンでの新宮廷礼拝堂少年聖歌隊設立の際に、ヴィルテン少年合唱団のメンバーをウィーンに連れてきたものである。 宮廷少年聖歌隊の20人ほどの少年たちの主な任務は、宮廷音楽隊の一員として礼拝堂でのミサ曲の演奏にあった。1918年、第一次世界大戦終結とともにオーストリア=ハンガリー二重帝国が瓦解すると、庇護者はいなくなり少年聖歌隊は1度自宅に帰されてしま

    iirei
    iirei 2013/08/07
    [天使の歌声として名高いウイーン少年合唱団だが、負の歴史もある。それは男子が第二次性徴を表し、声変わりする前に、去勢して声を少年のまま固定する、カストラートという行為をしていたこと。今はやっていない。]
  • 「見せる」詩〜山村暮鳥とアポリネール - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    風景 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな ひばりのおしゃべり いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな やめるはひるのつき いちめんのなのはな。 以上挙げた詩は、群馬県出身の詩人・山村暮鳥(やまむら・ぼちょう:1884−1924)の作品です。私生活上恵まれなかった彼は、キリスト教に入信しています。ただ、その詩が異端的だと攻撃されたこともあるのだとか。 この詩の場合、「いちめんのなのはな」というひ

    「見せる」詩〜山村暮鳥とアポリネール - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/08/02
    [詩人という生き物は時に「詩」という制約を打ち破ろうとすることがある。詩の建築化、詩の音楽化など。山村暮鳥とかアポリネールなどは、詩の絵画化を図ろうとした。特にアポリネールは「カリグラム」を出版した。]
  • ノンアルコールビールと成分調整牛乳 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    近頃、市場では製品の特質を意図的に除去した飲料がもてはやされています。そこで、それらの製品の代表格であるノンアルコールビールと成分調整牛乳についてまとめてみます。まずはノンアルコールビールから。 通常のビールの製造工程ですが お湯に麦芽の一部、米、コーンスターチなどの副原料を加え煮る ↓ 残りの麦芽にお湯を加えさらに煮込み釜で煮た物を加える ↓ 仕込み釜でできた麦汁を濾過し、透明な麦汁(あめ湯)にする ↓ 麦汁にホップを加えて煮込む ↓ よく冷やした麦汁にビール酵母を加えて発酵、麦汁中の糖分がアルコールと炭酸ガスに分解され数十日間じっくり熟成させる(0.00%のキリンフリーの場合はこの工程が無い) ↓ 熟成したビールを濾過 となります。 では一般的に言われるノンアルコールビールはどうやって作られるかと言うと 一番目は、通常のビールを製造しそこからアルコールを抜くこと。 二番目は、香料などを

    ノンアルコールビールと成分調整牛乳 - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/07/28
    [昨今、ビールに手を加えたノンアルコールビールや、牛乳に手を加えた成分調整牛乳がもてはやされるが、製品が出来るまでの工程が多くなる分、有害物質の混入が気になる。昔のカネミ油症の悪夢が脳裏を横切る。]
  • 速水御舟の炎舞〜梯子(はしご)の上り下り - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    ここに挙げる絵は、大正・昭和期を走り抜けた日画家・速水御舟(はやみ・ぎょしゅう)の代表作・「炎舞:えんぶ」(重要文化財)です。1925(大正14年)。紅蓮の炎に引き付けられ、集る蛾たちの姿を描いた一見具象的な絵です。でも、よく見てみると、蛾たちはすべて翅(はね)を広げています。これは審美的な要求により、写実よりは象徴を重視した絵になっているからです。様式化も高度です。 http://cpcsub21.269g.net/article/16840752.html より。 (この絵、解像度が低いので、別の絵も挙げておきます。) 速水御舟については、wikipedia から引いてくると 1894年(明治27年)8月2日 - 1935年(昭和10年)3月20日)は大正期〜昭和初期の日画家である。名は蒔田 栄一(まきた えいいち)。 1894年(明治27年)8月2日、東京浅草に生まれる。従来の

    速水御舟の炎舞〜梯子(はしご)の上り下り - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/07/23
    [速水御舟(はやみ・ぎょしゅう)は、優れた日本画家だった。色々な画風で絵を描いたが、いったん開発した境地に留まることなく、常に新たな絵画表現を開拓した。その姿勢は、ピカソに匹敵するものがある。]
  • 中島敦・メガネの奥には - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    私の好きな小説家 その2(完) 中島敦 (wikiより)→ 中島敦(1909−1942)といえば、二大中篇小説「李陵」・「弟子」とか高校の教科書によく採用される「山月記」などが有名な小説家で、とくに「李陵」と「弟子」は傑作と言っても良いか、と思えます。人によっては漢文を日語にしただけ、ということを言うこともありますが、中島敦の場合、そんな批評をする者が「馬鹿に見えるような」作品群なのです。 「李陵」のなかで、悲運に襲われた歴史家・司馬遷の歴史眼について、歴史上の人物を記述する際、「あたかも、そこに居合わせたのではないか」と思えるほど、その人物を活写する能力に司馬遷が長けていた、と中島敦が書くとき、その評は、中島自身についても成り立つと思われます。「弟子」で描かれる孔子の記述も、「論語」を読んだだけでは通常人にはとても想像できないほど、中島はその「論語」について、深く分け入り、新鮮な孔子像

    中島敦・メガネの奥には - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/07/18
    [漢学者一家に生まれた中島敦は、やはり漢学に堪能で、古代中国を題材にした小説では、他の追随を許さぬ物がある。ただし、彼には古代バビロニアや、赴任していたパラオ群島に題材を取った作品にも光る物がある。]
  • 梶井基次郎の妄想〜「愛撫」 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    私の好きな小説家  その1 梶井基次郎(wiki)→ 梶井基次郎(かじい・もとじろう)は、感性豊かな小説家です。結核の療養のためにいた伊豆で、「美しい」と飾っていたリンゴを三好達治がべたとき、三好をポカッと殴ったという逸話があります。 感受性ゆたかなことを示す作品として、「檸檬」:「レモン」が特に有名ですね。果物屋で買った一個のレモンを、丸善(京都にあった屋)のを無造作に重ね、その上に置いてきて、「爆弾」を仕掛けてきたと妄想したり、また「桜の樹の下には」と言う作品で、桜の樹があんなに美しく咲いているのは、樹の下に死体が埋められているからだ、と妄想したり・・・ そのような系列にある作品として、「愛撫」があります。梶井は、ネコの耳に興味を持ち、「一度あの耳を切符切りでパチンとやったらどうなるか」という妄想を暖め、実際にはネコの耳を噛んでみるのですが、噛む力を増やせば増やすほど、ネコの悲鳴

    梶井基次郎の妄想〜「愛撫」 - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/07/13
    [梶井基次郎は夭折した作家だが、彼の感性は鋭く、存在というものの実相に鋭く迫るものを持っている。「愛撫」という作品では、猫のデリケートな側面を追及している。]
  • 足裏ケアのいろいろ(魚の目、ひび割れ) - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    私はこれまで、足の裏のトラブルに色々悩まされてきました。特に20代中盤ころの「魚の目」と、40代半ばを過ぎてからの「かかとのひび割れ」です。どちらも、患部に刺激を与えると、ずきっと痛む辛いものでした。 「魚の目」の場合、後述のHPに出てくるように、私が患ったのは「魚の目」ではないようです。「魚の目」は患部が硬い皮で隆起するものですが、私のは患部が回りの皮膚より薄く、その落差で痛むようでした。「魚の目」とは逆です。そして色々試行錯誤しました。最終的に、患部に手を入れるのではなく、患部の周囲の皮膚をちょっとづつ薄くすることを重ねるうちに完治しました。その経験からすると、以前入院していた病院で、ある人のケア(処置)のため毎朝患部の「カサブタ」を削り取り、「治らないなあ」と牧歌的なことを看護師が言っていました。この患者の病状が私と同じものだったなら、無駄な治療行為でしたね。 さて、その「魚の目」に

    足裏ケアのいろいろ(魚の目、ひび割れ) - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/07/08
    [魚の目とかかかとのひび割れには長年悩まされてきた。魚の目は、正確にいうと魚の目ではなかったが、痛かった。自力で完治できた。いっぽうかかとのひび割れは、周囲の人に世話になりながら小康状態を保つ。]
  • 鳥獣人物戯画絵巻(鳥獣戯画)・・・世界初のマンガ - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    この絵巻物を知らない日人はいないでしょう。カエルとウサギが相撲を取り、見事カエルがウサギを投げ飛ばすという絵などは、とくに人口に膾炙していると思います。 ただ、私がこの鳥獣人物戯画絵巻(ちょうじゅうじんぶつぎがえまき:国宝)を知ったのは、中学校の歴史であった(美術ではなく)と覚えていますから、もし、いわゆる「ゆとり教育」で教わってないという生徒がいれば、それは気の毒です。「ゆとり教育」は失敗でした。それは、歴史の場合、生徒から、日の誇るべき文化を遮断してしまうからです。生徒の記憶力というものを舐めていたのが「ゆとり教育」だったと思います。鳥獣戯画を愛するあまり、マンガ家、アニメーターになる人が出てもいいではないですか。 平安末期から鎌倉時代初頭に完成されたとされるこの絵巻物は、甲、乙、丙、丁の4巻からなりますが、作者だと仮託される鳥羽僧正覚猷の真筆とされるのは、甲、乙巻であり、それ以外

    鳥獣人物戯画絵巻(鳥獣戯画)・・・世界初のマンガ - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/07/03
    [日本人は、芸術にかけては世界一流であろう。紫式部の世界初の小説「源氏物語」、清少納言の世界初の随筆「枕草子」、そして鳥羽僧正の世界初のマンガ「鳥獣戯画」である。]
  • 早熟と非早熟(絵画・文学・音楽) - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    サン=サーンス(wiki)→ 私が小学生のころ、絵に関して早熟な男子生徒がいました。とても小学校低学年とは思えないほどの上手さで、コンクールで賞を受けたりしていました。写実的であって写実的ではない、ユニークな絵を描いていたのです。私も絵は得意でしたが、とても真似できない、と思ったものです。でもその彼、年齢が加わるにつれ、絵心(えごころ)が失せていき、中学校時代は絵から離れていきました。 また、中学校からの同級生で、読書感想文で、大手新聞社の主催するコンテストで、2度も賞をもらった者もいます。彼とは高校生時代も同じ高校でしたが、このころになると、 彼も普通の人になり、一流国立大学を卒業し、大企業に就職を決めました。 さて、振り返って私の場合、絵については中学時代、「人種宥和」に関するポスターで県のコンクールに入賞したり、社会人になってから某月刊誌の読者欄に数次にわたって投稿が掲載されました。

    早熟と非早熟(絵画・文学・音楽) - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/06/28
    [どの分野でも、早熟な人はいるものだ。絵、音楽、文学、自然科学などで大人並みの感性の人。でも、大多数は、その才能は子供の時期のことであり、いつまでも天才と呼べる人とは、一線を画する。
  • マンガ原作者・梶原一騎の功罪 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    梶原一騎シリーズ その2(完) 梶原一騎(かじわら・いっき)といえば、いわゆるスポ根マンガ・・・スポーツ根性マンガの原作者としてよく知られています。数え上げれば、「巨人の星」(野球)、「あしたのジョー」(ボクシング)、「柔道一直線」(柔道)、「アニマルワン」(レスリング)、「タイガーマスク」(プロレス)、「赤き血のイレブン」(サッカー)、「空手バカ一代」(空手)、「柔道讃歌」(柔道)、「侍ジャイアンツ」(野球)、「紅のチャレンジャー」(キックボクシング)など、ほとんどの男の子が興味を持ちそうなマンガの原作者でありました。その略歴はwiki「梶原一騎」から 梶原一騎(かじわら いっき、1936年9月4日 - 1987年1月21日)は、日漫画原作者、小説家、映画プロデューサー。名は、高森 朝樹(たかもり あさき)。高森朝雄(たかもり あさお)の筆名も使用した。格闘技やスポーツを題材に、男

    マンガ原作者・梶原一騎の功罪 - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/06/23
    [マンガ原作者としての梶原一騎は、かなりいびつな家庭の育ちの者が主人公になることが多く、また、スポーツ選手として不幸な結末を見ることも多い。個人的な趣味のため、マンガの進歩を阻害したとの意見もある。]
  • 力石徹の葬儀(あしたのジョー) - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    梶原一騎シリーズ その1(全2話) 梶原一騎が生み出した諸作品のなかで、スポコン物で「巨人の星」と並んで最高峰の位置にあるのが「あしたのジョー」です。リアルタイムで読んでいた際は「巨人の星」のほうが面白かったですが、よくよく作品を噛みしめてみると、「あしたのジョー」のほうが良いように思えます。なお、「あしたのジョー」では梶原一騎は高森朝雄という別のペンネームを用いています。(以後、高森朝雄と書きます。) ここに「力石徹:りきいし・とおる」とは、主人公・「矢吹丈:やぶき・じょー」のライバルであり、過酷な減量の末、ジョーと死闘を演じます。試合は力石のKO勝ち、ただしジョーが試合中、テンプルに打ったパンチでダウン=後頭部がロープで強打され、脳内出血を起こし、急死してしまいます。 この力石を讃え、マンガ上での死後、寺山修司(てらやま・しゅうじ:詩人、劇作家)さんとか東由多加(ひがし・ゆたか:劇作家

    力石徹の葬儀(あしたのジョー) - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/06/18
    [名作「あしたのジョー」は、高森朝雄さんとちばてつやさんの打ち合わせミスから生まれた。高森さんはジョーと力石徹は同じくらいの体格と考えていたが、ちばさんが力石をジョーより頭ひとつ描いてしまったのだ。]
  • がれき処理・除染はこれでよいのか(書評) - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    現在明治学院大学の教授である熊一規(くまもと・かずき)氏は東大都市工学科第8回生で、19回生である私の先輩に当たります。私が宇井純氏の主宰する自主講座に出入りしていたころ、熊氏と出会い、彼が「環境権などどいう法規に定められていない概念で開発事業に挑むというのもいいけど、現在の法規のなかでも、十分戦える」という言葉が印象に残りました。 熊氏はゴミ問題を切り口に、政府が進めるトンデモない開発計画に対し、したたかな反対運動を展開した人です。(例えばフェニックス計画:臨海部に発達した大都市とその後背地をふくめた広域圏を対象に、複数の自治体が県境を超えて共同で利用する広域処分場を海面に整備し、廃棄物の収集・処理・処分を広域的に行うとともに、埋立跡地に大規模な人工島を造成する計画)(http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2298)。 私が何年

    がれき処理・除染はこれでよいのか(書評) - 虚虚実実――ウルトラバイバル
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    iirei 2013/06/13
    [明治学院大学教授・熊本一規さんは、東大都市工学科の先輩にあたり、ゴミ問題を切り口にして政府のトンでもな施策に「否」を言い続けてこられた。近著に「がれき処理・除染はこれでよいのか」がある。]
  • 眼のある風景〜〜靉光(あいみつ)の反骨的絵画 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

    最初に挙げたのは、第二次世界大戦にて上海郊外で病没した靉光(あいみつ、ないし、あいこう)の代表作「眼のある風景」(1938年)です。この難しい雅号は、靉タイ=雲がたなびくさまをイメージして自ら命名したそうです。(「タイ」という字は「雲」「逮」の合字で変換できませんでした。) この絵は、私がまだ小学生だったころ、当時週刊でばら売りし、束ねて百科事典になるという週刊アルファの記事のなかに見つけて、たいそう驚いたものです。なんて不吉な絵!!・・・その分だけ印象に残っていましたが、この絵画、日における、いわゆるシュルレアリスムの走りであるとされるようですが、今見て見るに、ちょっと違う。靉光独自の作品だと思います。絵もアルファから。 得体の知れない赤っぽいマッス(かたまり)が乳白色の空の下でうごめき、それらを監督するような大きな目玉が一つ・・・そう見ると左右のマッスはまるで拳骨のように見えてくるの

    眼のある風景〜〜靉光(あいみつ)の反骨的絵画 - 虚虚実実――ウルトラバイバル
    iirei
    iirei 2013/06/08
    [日本の画家・靉光(あいみつ)は、戦前「眼のある風景」というシュルレアリスムのような大作を残した。戦意高揚のための絵を描けと軍部に命じられたが、描けず、一兵卒として中国に送られ、病没する。]