俳句特集その1 俳句に関する知見を広げようと、表題の俳句集を読んでみました。俳句の当代の権威4名が競うように句を選ぶという形式は、今(2014年)も変わっていないようです。20年間に渡る秀句がおおむね4500句ほど収録されていて、この本を読了するため、読書の遅い私は2ヶ月くらいかかりました。 この20年間、選者は多く変わりました。病没などでリタイアーするまでは、選者として連続して続けます。一回も変わらずに選者を務めたのは山口誓子(やまぐち・せいし)さん、加藤楸邨(かとう・しゅうそん)さんです。(あ、より正確には加藤さんが選者を勤めたのは1971年、星野立子さんがリタイアーしてからでした。)この両者はレベルが高い選者だと思います。それぞれの自作の句で印象に残るものは @ピストルがプールの硬き面(も)にひびき @寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 まだ、両者が若かったころの句だと思います。 山口誓
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