「喫茶店族」の横暴 私は三日に一度くらいの割合で、喫茶店に行く。仕事が休みの日は、必ず行くと言ってもいい。自分では買わないが読みたい雑誌や新聞に目を通すのが主な目的なので、その種類が豊富なところが、私にとっていい喫茶店である。 そしてもちろんコーヒーの美味しいところ。更に静かで落ち着いた雰囲気のところ。この三つの条件を満たすのは実は、私の住んでいる名古屋近郊の田舎町では稀である。一番目と二番目はなんとかクリアしていても、三番目が難しい。 もともと静かで落ち着いた雰囲気の店にも関わらず、私の町では往々にして、喧しく落ち着かない店になってしまうのだ。 「喫茶店族」がいるからである。 「喫茶店族」とは、名古屋近郊の田舎町の喫茶店を、我が物顔に荒し回っている族のことである。 たいていママチャリで乗りつけ、3、4人から5、6人の集団で、主に朝の10時頃から昼近くまで居座り、回りの人のことは一切考えず