仕事において人とのコミュニケーションは避けて通れない。社内のメンバーはもちろん、時には顧客やパートナー企業などと会話したり議論したりする必要がある。 例えば「良いものを作ろう」という気持ちは同じでも、「良いもの」の定義や「良いもの」を作る手法など、最初から参加者全員の考え方が一つにまとまっているわけではない。また、コミュニケーションのスタイルも人それぞれなので、考えの伝え方や、言葉の受け取り方に違いもあるだろう。 そんな時、どんなコミュニケーションを目指せば、参加者全員が心地よく、生産的な議論ができるのだろうか。臨床心理士の平木典子さんの著書『アサーション入門』を参考に、円滑なコミュニケーションの基礎となる「アサーション」について少し紹介したい。 3つのコミュニケーションスタイル アメリカ心理学者のウォルピィは、人のコミュニケーションのスタイルは大きく分けて以下の3つがあると提唱している。