明日の台本とオフ編成の企画書を大急ぎで書いて、夜9時過ぎから渋谷のシネアミューズで「メタル〜ヘッドバンガーズ・ジャーニー」を観た。番組で取り上げるためである。 ここでいう「メタル」とは音楽のジャンルであるヘヴィ・メタルのこと。大学で人類学を学んだカナダ人のメタルおたくが監督となり、自らを主人公に伝説的人物の証言を集めていく、というスタイルのドキュメンタリーである。だからタイトルの「ヘッドバンガー(メタルのライブで頭を激しく上下に振る奴)」とは監督自身のことだ。起源や歴史もしっかり押さえ、メタルをフィールドワークした研究発表みたいな感じ。 メタル界の往年のカリスマたちのインタビューはなかなか面白いが、こちらももともと音楽好きなので「メタルとクラシックは関係が深い」とか「ワーグナーとの関連が」とか今さら言われても「そりゃそうだろ」と思うだけでさほどの発見は残念ながらなかった。唯一、ノルウェーの