不器用なマジック好き「不器用を3Dプリンタで印刷して魂を吹き込んだらいっこうの出来上がり」という神様のレシピが天界のクックパッドに上がっているような気がする程度に不器用な私なのだが、そのくせ昔から人に手品を見せるのが大好きで、いくつか軽いテーブルマジックを会得している。今までは主に、友達との雑談や合同カンパニーなどの隙間時間に披露して面倒くさがられたりしていたわけだが、絶好の観客たる娘が産まれてからというもの、ずっと私は彼女に超魔術を見せたくてウズウズしてきた。 マジックを楽しむ前提条件では、なぜ今までマジックを見せなかったのかといえば、実は人が手品を楽しむためにはいくつかの前提条件が必要であり、乳幼児であった娘にそれが整うまで、じっと時機をうかがってきたからなのだ。 その「手品を楽しめるために重要な前提条件」とは、 「目の前のものが見えなくなったり触れられないとしても存在し続けている」(