これから、最近読んだキュリー夫人の書籍に感心するやら、ドン引きするやら、とにかく驚いてしまった話を書くのだけど、books&appsの読者の方の多くは「キュリー夫人の伝記なら読んだことがある」「内容はもう知っている」と思うんじゃないかと思う。 私自身、そうだった。実際に、以下の本を読んでみるまでは。 私がこの本を手に取ったきっかけは「みずから授乳し、子をおぶってあやし、ガチに子育てをやってのけた伝記級の偉人は存在したか?」という疑問に応えてくれそうなのがキュリー夫人だったからだった。 読み始めてから気づいたが、この『キュリー夫人と娘たち』という本はフェミニズムのアングルからキュリー夫人(マリー・キュリー)とその家族、特に二人の娘の辿った人生についてまとめたものだった。 が、それが彼女たちの物語を過度に思想寄りにしているとは感じなかった。 というのも、キュリー夫人たちの生きた時代は男尊女卑が
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