「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などで親しまれた漫画家の水木(みずき)しげる(本名武良茂(むらしげる))さんが三十日、九十三歳で死去した。妖怪とともに描いたのは戦争体験をもとにした戦記物。出征した激戦地ラバウル(現パプアニューギニア)で飢えに苦しみ爆撃で左腕を失った。親交が厚かった評論家で日本マンガ学会前会長の呉智英(くれともふさ)さんは戦後七十年に世を去った大漫画家をしのんだ。 私は学生だった一九七〇年代、資料整理や原作スタッフとして水木プロに出入りしていた。そのころの水木さんは、連載を何本も抱えていたので、こうした制作助手が必要だった。 会ってすぐに、私はざっくばらんで明るい水木さんに魅了されてしまった。作家の京極夏彦さんや荒俣宏さんなどほかにもそういう人はいて、自分たちで「水木信者」とか「水木ウイルス感染者」とか呼んでいるのだが、水木さんにはその人柄にほれ込ませてしまう魅力があった。
NHKの報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘されている問題で、NHKの調査委員会(委員長・堂元光副会長)は28日、「過剰な演出」「誤解を与える編集」があったとする一方、捏造につながるやらせはなかったとする調査報告書を発表した。 番組を担当した大阪放送局記者を停職3カ月とするなど、関係者15人を懲戒処分。籾井勝人会長ら役員4人は報酬の一部を自主返納する。 NHKの看板とも言える同番組で「過剰演出」が認定されたことで、視聴者の信頼が揺らぎ、報道番組の在り方が問われそうだ。 堂元委員長は記者会見で「心より深くおわびします」と謝罪した。
トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > ふくしま便り > 記事一覧 > 記事 【ふくしま便り】 測って確かめる、実践 自力で除染 園児守った、さくら保育園 Tweet 2015年1月13日 2011年夏、プールに入った子どもたちは大喜びだった 福島市渡利地区は、桜の名所花見山がある、自然に恵まれた住宅地だ。ここに保護者と共に、東日本大震災後も休まず保育を続けた社会福祉法人わたり福祉会さくら保育園がある。 園庭も広いが、二〇一〇年秋に完成した園舎もゆったりした造りだ。斎藤美智子園長は「普通だったら、認可保育園でこんな立派な園舎は建てられない」と笑う。保育園に「はまっている」保護者のおかげだという。耐震設計の園舎は、一一年三月十一日の震災から園児を守った。 東京電力福島第一原発から六十キロ離れているが、同年四月、環境省の調査で、県内でも空間放射線量が高い保育園と分かった。 「当時はここに
【ニューヨーク共同】米ニューヨーク連邦地裁の陪審は23日、米国人が巻き込まれたエルサレムなどでのテロについて、パレスチナ自治政府とパレスチナ解放機構(PLO)が支援したと認定し、計約2億1850万ドル(約260億円)の賠償を命じる評決を出した。 米国の反テロ法の規定に基づき、賠償額は3倍増の約6億5550万ドルにかさ上げされる。関与を否定してきた自治政府とPLOは控訴するとみられる。 自治政府のアッバス議長がPLOの議長を務める。パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスとは一線を画す穏健派とされ、国際的イメージへの悪影響は避けられない。
【ワシントン=共同】私の名前を許可なく載せたら訴える-。地元政治家に圧力をかけられた米東部メリーランド州の地方紙が、逆にこの政治家の名前を二十八回繰り返す社説を掲載するなど報道の自由を盾に抗戦し、全面降伏に追いこんだ。米主要メディアが八日伝えた。 同州フレデリック郡で公職を務める共和党のカービー・デローター氏は、地元紙フレデリック・ニュースポストに自分のことが書かれたと腹を立て、今後自分の名前を勝手に書いたら訴訟を起こすと宣言した。 デローター氏は選挙で選ばれた公人。同紙は「前代未聞」と反発、六日には名前を伏せて同氏をどう表現するかを真剣に考える社説を掲載した。ユーモアと皮肉が詰まった記事には「カービー・デローター」と連呼する表題を含め、フルネームを二十八回織り込んだ。
出来心から、こっそりとポケットに忍ばせる-。そんなイメージもある万引だが、最近は転売目的や集団の犯行も目立つ。後を絶たない被害に苦しむ東京都内の小売業者からは、「万引」という呼称が犯罪という印象を弱め、撲滅の妨げになっている、との指摘も。新名称が定着しつつある「危険ドラッグ」にならって、呼称の変更を求める声が高まっている。 (唐沢裕亮)
年末年始の貧困者への炊き出しをさせないことを目的に、東京都渋谷区が区立宮下公園など3公園を閉鎖した問題に絡み、支援団体は29日、同公園に隣接する歩道脇のスペースで炊き出しを始めた。 団体側は26日に区へ公園の利用申請を出したが、「(1月3日まで)供用を停止しているため」との理由で許可されなかった。メンバーらは歩道脇での炊き出しに「行くところがどこにもなかった。命に関わるため、やむを得なかった」と説明している。区側とのトラブルはなかった。 この日は、ホームレスの人たちや、ボランティアら計約100人が集まり、区内の青果店からもらったタマネギやニンジンを刻み、カレーを作って食べた。野宿者の男性は、わんから立ち上がる湯気を顔で受けながら一気に食べ「今の時期、温かいものを食べられるだけで本当に幸せだ」と笑みを浮かべた。
二月に就任した舛添要一東京都知事が二十四日、本紙のインタビューに応じた。「(都内雇用者のうち)三人に一人が非正規なのはおかしい」と述べ、正規雇用への転換を支援する考えを明らかにした。主なやりとりは次の通り。 (聞き手・石川修巳、松村裕子、北爪三記) 政治哲学の問題だが、今の安倍晋三首相と私はかなり違うと思う。金持ちは病気が治るけれども、貧乏な人は死んでしまう社会でいいのか。金持ちの子どもは学校に行けるけれども、貧乏な子どもは行かないでいいのか。もともと社会主義の発祥はフランスで、フランスの社会党が政権を取るのはその二つをしっかりやってきたから。失業とか教育とか、つまり子どもの立場になった時に、教育と医療で貧富の差が絶対にあってはいけない、その一点でやったらかなりいい政策ができるだろうと思う。
低投票率が懸念される今回の衆院選。日本に長く住みながら、日本国籍を持たずに投票できない外国人や日系人らは「もったいない」「投票は民主主義のチャンス」と口々に言う。ブラジル人が多く暮らす群馬県大泉町と、ミャンマー人が多く働く東京・高田馬場で、選挙への思いを聞いた。 (杉谷剛、荘加卓嗣) 大泉町は人口の約16%を約六千四百人の外国人で占め、大半はブラジル人だ。ブラジルの食材を扱うスーパーや料理店があちこちにあり、母国の公用語のポルトガル語で書かれた看板が目を引く。近郊の自動車や家電の工場、店舗などで働いている。 駅に近いブラジル人向けスーパー。十四年前に来日した店長のアラウジョ・ワギネルさん(43)は「もし日本国籍を持っていたら選挙に行くね。日本に長くお世話になっているので、選挙に行かないといけない」。
♪泣きながらあなたの帰りを待っている日々は 今日で終わり すてきなニュースがラジオで流れた(中略)信じられるかい すべての戦場が なくなった 今日なくなった 宮城県亘理(わたり)町のスーパーマーケット前。自衛隊のイラク派遣が間近に迫っていた二〇〇三年十二月、地元に住むシンガー・ソングライターの男性(49)の歌声とギターの音色が響いた。平和への思いを込めた自作の曲。ライブの傍らで知人女性が派遣反対の署名を集めていた。
小渕優子、松島みどり両氏は「政治とカネ」の問題で閣僚を辞任したが、問題を抱えている閣僚は他にもいる。それらの閣僚が十分に説明できなかったり、対応を誤ったりすれば、野党の追及がさらに強まり、安倍政権が進める政策の行方に影響を与える可能性がある。 (横山大輔) 辞任した両氏と同様に政治資金問題を指摘されているのが、安全保障法制整備を担当する江渡聡徳(えとあきのり)防衛相だ。自身の資金管理団体が二〇〇九年と一二年に四回にわたり、江渡氏個人に計三百五十万円を寄付したと政治資金収支報告書に記載していたことが判明。報告書を訂正し人件費に充てたと説明したが、一部の領収書は保管期限の三年を過ぎたとして公表していない。
【ワシントン=青木睦】米議会調査局は日米関係に関する報告書をまとめた。安倍政権による集団的自衛権の行使容認や環太平洋連携協定(TPP)交渉参加を評価する一方、歴史問題への姿勢が中国、韓国との関係改善の障害となり、米国の国益も損ねていると指摘。安倍政権は日米同盟にとって肯定的と否定的の両面をもたらしている、と結論付けている。 報告書は安倍晋三首相が集団的自衛権の行使容認に踏み切ったことで、日本が戦闘を伴わない後方支援など共同の安全保障活動に一層関与できるようになったとし、「日米はより対等で能力の高い防衛パートナーになる」と評価している。 TPP交渉では日本の参加を歓迎する一方で「日米の交渉の行き詰まりがTPP交渉全体を停滞させている」と警告。「米国の政界や産業界からは、日本が譲歩しないのなら日本抜きでTPP交渉をまとめるべきだ、との意見も出ている」と記述している。 報告書は首相の靖国神社参拝
東京都は二十九日、都営バスで昨年十二月に試験的に始めた渋谷-六本木間の終夜運行を十月末で終了する、と発表した。未明の時間帯を有効活用する「二十四時間眠らない街」を掲げた猪瀬直樹前知事の独自策だが、利用者数は一便平均でたった九人。採算割れして約三百万円の赤字が出ており、「これ以上続けても好転の見込みがない」と説明した。 終夜バスの試験運行は一年程度の予定で、昨年十二月二十一日未明に開始。毎週土曜日の週一回、午前一時十分~同五時半に渋谷-六本木両駅間を四往復(計八便)している。運賃は四百二十円。 都交通局が試験運行を打ち切る理由に挙げたのが利用者の低迷。昨年十二月は一便当たり平均三十六人の利用があったが、一月以降は九人に落ち込んだ。採算ラインとされる「二十七、二十八人程度」には程遠く、このまま継続すると赤字は年三百四十万円になる見通しという。ほかのバス事業者にも終夜運転を働き掛けたが波及せず、
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