米国に蛇蝎のごとく嫌われている南米ベネズエラのチャベス政権が、フリーソフトウェア/オープンソースを熱狂的に支持していることはよく知られている。このところRMSも毎年のようにベネズエラを訪問しており、たぶん来月も行くはずだ。 そのチャベス率いるベネズエラ政府が、今度は「ボリバル・コンピュータ」と銘打って、自らPCを作って売るらしい(Tectonicの記事)。ボリバルとは南米独立の英雄シモン・ボリバルのことで、「ボリバル主義」というのがチャベスのオハコなのだが、ようは外国(というかアメリカ)支配のくびきを脱して南米で何事も自給自足しよう、というような気概を名前で示しているわけだ。当然組み立てはベネズエラで行い、搭載されるのはGNU/Linuxである。具体的にはベネズエラの軽工業・商業省と中国資本が共同出資でジョイント・ベンチャーを設立し、そこが生産するという運びになるらしい。ようするに中身は中