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2009年6月2日のブックマーク (4件)

  • 『ハイデガーの思想』木田元 - Where Sweetness and Light Failed

    ハイデガーの思想 (岩波新書) 作者: 木田元出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1993/02/22メディア: 新書購入: 6人 クリック: 50回この商品を含むブログ (36件) を見る 二千五百年に及ぶ西洋の文化形成の原理を批判的に乗り越え、<生きた自然>の概念を復権することによって文化の新たな方向を切り拓こうとするその意図を、「血と大地」に根ざした精神的共同体の建設というナチズムの文化理念に重ね合わせて考えようとした、あるいはナチズムを領導しておのれの文化理念に近づけうると夢想した、その心理は理解できるように思うのである。 (197) 第7章「ハイデガーとナチズム」より引用。 ハイデガーにとってのギリシア哲学がどのようなものか、簡潔に説明がなされていて勉強になった。ニーチェもハイデガーも(ラヴジョイも)、プラトン・アリストテレス以降の西洋の形而上学を総体的に捉え、その形而上学の

  • 『ハイデガーの思想』木田元 2- Where Sweetness and Light Failed

    後期のハイデガーは特に難解であることで知られるが、著者は後期の思想に対しても短いながらも的確な解釈を行っている。 この捧げるということの意味は、思考のうちで存在が言葉になって現れるということにほかならない。存在こそ言葉の住居である。 (202) 人間のとってすべてのものが「言葉」のうちに現れる。言葉は存在の住まいであり、ゆえに私たちは言葉を通ってこそ存在者に到達することができる。森に行くときは「森」という言葉を通って森へと行くし、泉に行くときは「泉」という言葉を通って泉へと行く。仮に「森」「泉」という言葉を思い浮かべなかったとしても、視点は「森」「泉」という文節によって「森」や「泉」の存在を見出す。 人間は存在の住処である言葉を通ってこそ、初めて存在へと行き着くことができるのである。言葉が分節を行うことで、「私」は個々の存在に触れるのである。言葉は人間のコミュニケーションの手段でもなければ

    『ハイデガーの思想』木田元 2- Where Sweetness and Light Failed
    inmymemory
    inmymemory 2009/06/02
    "人間は存在の住処である言葉を通ってこそ初めて存在へと行き着く。言葉が分節を行うことで「私」は個々の存在に触れる。言葉は人間のコミュニケーションの手段でもなければ人間が専ら主体的に用いるものでもない"
  • 2009-04-30

  • 『アインシュタインの天使』 - for dust you are and to dust you will return

    inmymemory
    inmymemory 2009/06/02
    "ピタゴラスは宇宙は音楽に満ちていると考え、アリストテレスは宇宙は無音に包まれていると考えた"←ときおり人の想像力は真実よりも美しいと思う