オブジェクト指向設計の原則とは 今回のテーマは「オブジェクト指向設計の原則」です。これはソフトウェア開発の知見から生まれた設計や開発における原則集で、クラス設計で5つ、パッケージ設計で6つの計11の原則があります(この他にもクラスやオブジェクトに責務を割り当てる方針を導くGRASP(General Responsibility Assignment Software Patterns)という原則もあります)。 このように数多くの原則がありますが、今回は最も重要な原則と言える「オープン・クローズドの原則」と「単一責任の原則」について解説します。 オープン・クローズドの原則 まず、オープン・クローズドの原則について解説します。オープン・クローズドの原則とは、「拡張に対して開いていて、修正に対して閉じていなければならない」という原則です。つまり、「拡張がしやすく、拡張しても修正箇所はできるだけ少