渡辺宏之氏 早稲田大学法学学術院助教授。1967年生。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了,早稲田大学大学院法学研究科博士課程中退。著作に『知的財産権の信託』(共著,雄松堂刊)等がある。 2004年12月に信託業法が改正され,知的財産を信託財産として扱うことが可能になった。これを受けて,広い範囲で「知財信託」が注目を集めている一方で,実務家の間では実際にいかに運用すべきかといった検討が深められている。 財団法人知的財産研究所編『知的財産権の信託』の執筆者の1人であり,ファイナンス法的な観点から研究を進める早稲田大学法学学術院・助教授の渡辺宏之氏に,知財信託の概要と問題点について聞いた。